手つかずの大自然に棲む「富士山」の動物たち
動物で見る富士山 図解1分でわかる富士山シリーズ第三弾!
人の手が入り込んでいない大自然が残る富士山。日本の陸地に暮らす哺乳類100種類のうち、なんと約半分が確認されています。
富士山は、動物たちにパラダイスな住処かもしれませんね。
富士山にいる動物は、ニホンカモシカやツキノワグマが有名ですが、夜行性の動物が多いことはあまり知られていません。コウモリやニホンイタチ、タヌキやキツネなど。
また富士山には、様々な昆虫も確認されていて、現在までになんと2,000種類以上存在しています。その中でもチョウ類の調査が進んでいて、富士山に110種類以上のチョウが生息していると言われています。
ちなみに富士サファリパーク内のゾウやライオン、トラなどの動物は、富士山周辺にいる動物と全く関係ありません。
様々な表情を持つ富士山

参照元:http://www.fujiyama-navi.jp/infographics/animal/
富士山周辺の動物
高山帯に住む動物
標高2,500メートル以上。火山荒原が広がり、強風と雪の影響を受けるため、樹木は草と同じくらいの高さまでしか育たない(森林限界)。
- ヒメネズミ
日本全知の低山から亜高山に棲む、しっぽが体より長いネズミ。殆ど木の上で暮らしている。 - トリガネズミ
名前から誤解されやすいが、ネズミではない。系統的にはモグラやハリネズミと近縁のグループ。
亜高山帯に住む動物
標高1,600~2,500メートル。カラマツやダケカンパが生い茂り、森に日が届かず、地面はコケでおおわれている。光が少ない場所でも育つ針葉樹が多い。
※各登山ルートの新5合目付近の高さまでが目安。
- カラマツ
- テン
- ツキノワグマ
大きな体が木登り上手。木の上で若葉や木の実を食べる。 - ニホンカモシカ
短い角を持っている、山梨県の県獣。夏は亜高山帯で暮らし、冬は標高1,300メールくらいまで下りてくる。 - オコジョ
山地帯に住む動物
標高700~1,600メートル。自然林はブナ、カエデ等の落葉広葉樹。草花も見られ、四季の移り変わりが景観で楽しめる。
- ムササビ
- ニホンリス
- ヤマネ
天然記念物と純絶滅危惧種に指定されている。木の上で暮らし、冬は樹洞や地中で冬眠する。 - モモンガ
- アカネズミ
- イノシシ
- ニホンイタチ
- ノウサギ
- タヌキ
- コウモリ
富士山には溶岩洞窟が多く、そこで生息する代表的な生物。青木ヶ原樹海(富士の樹海)は、政界的に有名なコウモリの生息地となっている。
富士地中の熱い戦い
- コウベモグラ(大型)
- アズマモグラ(小型)
在来種のアズマモグラは、体の大きなコウベモグラが西から侵入してきたため、富士山のやや高い地域と山梨県側に追い払われてしまった。
さらに領域を広げたいコウベモグラだが、大型な分餌が多く必要になるため、少量の餌と小さな縄張りで生きられるアズマモグラと互角で戦闘中。
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