自転車ルール守るべき9つ。あなたはいくつ知ってますか?
意外と知らない自転車アレコレ
あなたの身の回りに通勤や通学に自転車を利用する人が増えていませんか。その理由は「健康のため」「環境のため」「お金のため」と様々です。
警視庁によると東日本大震災以降、節電意識の高まり自転車を利用する人が増えているそうです。日本の自転車保有台数は、世界で3位。実は私たちの日本は、自転車大国だったんです。みなさん知っていましたか?
自転車先進国オランダの取組み
自転車大国1位のオランダでは、自転車専用のサイクルロードが整備され、首都アムステルダムは人口より自転車の数が多いと言われています。
日本の自転車人口は増えましたが、交通整備ができていません。一日も早く改善してもらいたいです。
交通整備も大事ですが、自転車ルールも大事です。きっとあなたが知らない自転車ルールがあると思います。改めて確認してみてください。ルールを知らないとルールは守れませんから。
自転車事故で約1億円の訴訟
2010年年9月神戸市北区で当時小学5年生だった少年の自転車が、女性(67)をはねてしまった。女性は、意識不明の状態。その後、女性は意識は戻らぬまま植物状態になってしまいました。
女性の夫と保険金を支払った損害保険会社が、少年の母親を相手取り、約1億590万の損害賠償を求め訴訟を起こしました。2013年7月5日その判決が神戸地裁であり、田中智子裁判官が約9520万円の支払いを命じたことがわかりました。
日本の自転車に関する直近の法整備
1.2020年の改正道路交通法
2020年に改正された道路交通法では、自転車の利用に関するいくつかの変更が行われました。以下はその一部です。
・スマートフォンなどの電子機器の操作禁止
自転車を運転する際に、スマートフォンやタブレットなどの電子機器の操作が禁止されました。
・ヘルメットの着用促進
自転車利用者に対して、ヘルメットの着用を促すための啓発活動や普及策が行われています。
・信号機の遵守
自転車は交通ルールを守る車両として扱われ、信号機の遵守が義務付けられています。
2.保険制度の変更
2019年から自転車の交通事故に関連する保険制度が変更されました。自転車による他者への損害が発生した場合、自賠責保険が適用されることがあるので、詳細な保険制度の内容や適用条件については保険会社や関連機関にて確認ください。
3.自転車駐車場の整備
自転車駐車場の整備が進められています。公共施設や商業施設、駅周辺などにおいて、安全な駐輪場所の提供や駐輪マナーの啓発が行われています。
(2023年4月)自転車用ヘルメットの着用の努力義務化
道路交通法(令和5年4月1日以降)
自転車を運転するすべての人がヘルメットをかぶることに努めなければならないのはもちろんのこと、同乗する方にもヘルメットをかぶらせるように努めなければなりません。
また、保護者等の方は、児童や幼児が自転車を運転する際は、ヘルメットをかぶらせるよう努めなければなりません。
道路交通法 第63条の11
第1項
自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶるよう努めなければならない。
第2項
自転車の運転者は、他人を当該自転車に乗車させるときは、当該他人に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
第3項
児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児が自転車を運転するときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。
努力義務化とは?
一般的に、ある行為や取り組みに対して個人や組織に義務を負わせることを指します。具体的には、法律や規則、規定によって、特定の行動や目標に向けた努力を義務づけることです。
努力義務化は、法的な要件として設けられる場合や、倫理的な規範として定められる場合があります。法的な要件としての努力義務化は、法律によって明確に定められ、その法律に基づいて個人や組織は特定の行動や努力を行わなければなりません。
一方、倫理的な規範としての努力義務化は、法的に強制力を持たない場合でも、社会的な責任や道徳的な義務として位置づけられます。例えば、企業が社会的責任を果たすために、労働条件の改善や地域社会への貢献を努力することが求められる場合があります。
努力義務化は、特定の目標や価値を実現するために、個人や組織に積極的な取り組みを促す手段として利用されます。しかし、具体的な努力の程度や方法は、法律や規則によって異なる場合があります。
悪質自転車VS警察 “赤切符”で裁判所に出頭?!
自転車乗用時の交ルールとマナー
参照元:http://www.insweb.co.jp/research/report/bicycle-infographic.html
意外と知らない自転車アレコレ
自転車利用のきっかけ
- 理由は特にない:43%
- 健康のため:25%
- 環境に良いため:10%
- 引越したから:7%
- 子どもの送迎のため:6%
1人を1km運ぶのに排出するCO2量
- 自家用乗用車:45%
- 乗合バス:19%
- 鉄道:5%
- 自転車:0%
- 徒歩:0%
自転車が代表交通手段の人の割合
- コペンハーゲン(デンマーク):30.1%
- 大阪市(日本):24.6%
- ロッテルダム(オランダ):20.5%
- ローマ(イタリア):0%
- マルメ(スウェーデン):18.7%
知らなかった「自転車のルール」
- 飲酒運転の禁止
- 二人乗りの禁止
- 子どものヘルメット着用
- 夜間ライト点灯
- 車道左側遵守
- 「止まれ」標識で一時停止
- ブレーキの備付義務
- 並進の禁止
- 片手運転の禁止
<2013年7月より自転車ルール施行>
- イヤホン・ヘッドホンを使用しながらの運転
- 携帯電話を使用しながらの運転
- 傘をさしながらの運転
自動車・自転車の事故件数の変化
<自動車の場合>
- 平成13年:71,737件
- 平成23件:55,284件
<自転車の場合>
- 平成13年:1,807件
- 平成23件:2,801件
「ヒヤッ」とした経験
- 自転車を運転中:59%
- 歩行中の自転車接近:59%
- 車運転中の自転車接近:70%
自転車事故で問われる責任
<自転車で問われる責任>
- 刑事上の責任
相手を死傷させた場合、「銃過失致死傷罪」となります。 - 民事上の責任
被害者に対する損害賠償の責任を負います。 - 道義的な責任
被害者を見舞い、誠実に謝罪する責任があります。
<自転車での加害事故例と賠償金>
- 自転車事故例1:6,779万円
男性が夕方、ペットボトルを片手におくだり坂をスピードを落とさずに走行し交差点に潜入。横断報道を横断中の女性と衝突。女性は脳挫傷等で3日後に死亡した。 - 自転車事故例2:5,000万円
女子高生が夜間、携帯電話を操作しながら無添加で走行中、前方の歩行者の看護師の女性と衝突。看護師には重大な障害(手足がしびれて歩行が困難)が残った。
自転車利用者向けの保険加入率
- 未加入:67%
- わからない:15%
- 個人賠償保険に含まれている:14%
- 自転車利用者向けの保険プランに加入:5%
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