「社員13人、売上0円」なのに、インスタグラムが800億円で買収された訳
なぜInstagramがこれほど評価されている?
2012年4月9日フェイスブックのマーク・ザッカ―バーグCEOが、写真共有サービスInstagram(インスタグラム)買収を完了したと発表し、話題となりました。
1円の売上も上げていない社員13人の会社が、800億円で買収されたニュースは、世界中を驚かせました。
インスタグラムは、2011年からグーグル等にも買収される話が出ていましたが、インスタグラムのケビン・シストロムCEOは首を縦に振りませんでした。しかし、フェイスブックが破格の条件を提示し決着。
買収理由は、「上場前にライバル候補を飲み込み、競争が激化するリスクの芽を摘み取った」とも言われています。また、グーグルなどのライバルによる買収を阻止するための「防衛的な行動」との見方もあるようです。
2015年9月の段階でユーザー数は4億人、2021年には10億人を突破!日本国内のユーザーは、2021年で3000万人以上と言われています。
フェイスブックの宝くじは、大当たりだったのは間違いなさそうです。
インスタグラムの買収額が高額になった理由
1. 爆発的なユーザー成長
2010年10月にサービス開始 → 2012年4月の買収時には約3,000万人のユーザー。
写真共有アプリとして爆発的に伸びており、Facebookの若年層ユーザーを奪う可能性が高かった。
2. モバイルファースト
当時Facebookはモバイルへの移行が課題。
一方でInstagramは最初からスマホ専用の設計でUXが抜群。
「自分で作るより買う方が早い」と判断された。
3. 強烈なエンゲージメント
シンプルな写真+フィルターの投稿形式が中毒性を生み、利用頻度が非常に高かった。
ユーザーの滞在時間を奪うライバルになり得た。
4. 戦略的防衛
TwitterやGoogleがInstagramを買収する可能性があった。
競合に取られるくらいなら、10億ドルを払ってでも抑える方が合理的だった。
5. スタートアップ評価基準
当時の基準は利益よりもユーザー数・成長速度・市場ポテンシャル。
Instagramは無収益だったが、将来的に巨大な広告プラットフォームになると見込まれていた。
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設立から551日でInstagramが800億円になったワケ
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参照元:http://www.seojapan.com/blog/facebook-instagram-infographic
Instagramの歩み
- 2010年3月:シードファンディングで4000万円の資金を得る
- 2011年10月:ユーザー数は1200万人に
- 2011年11月:資金調達し評価額は16億円に
- 2012年3月:ユーザー数は2700万人に
- 2012年4月3日:Android版をリリース
- 2012年4月9日:Facebookに800億円で買収される
※アップロードされた写真は1枚80円の換算
※InstagramのCEOケビン・シストロムが買収によって受け取った金額320億円
※ニューヨークタイムス紙よりも40億円価値が高い
Instagramの使い方
- Instagramアプリを使って写真を撮影
- 内臓のフィルター機能を使って写真の雰囲気を演出
- Instagram、Twitter、Facebook、Tumbirへ簡単にシェア
ヴィンテージ・インスピレーション
- Instagramの創設者たちは、古いポラロイドカメラのインスタント写真からインスピレーションを得ている。
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