世界遺産の約半分は欧米に集中。日本の世界遺産は18個

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数字で見る世界遺産

ユネスコに登録されている世界遺産は、3つに分類することができます。
その内訳は文化遺産が77%、自然遺産が20%、複合遺産が3%になっています。

世界遺産は各地に存在しますが、約50%の世界遺産がヨーロッパとアメリカに集中しています。欧米への旅行の際には、訪れる場所に世界遺産がないかチェックしてみてください。もし近くにあったら、迷わずGOしてみてください。

世界遺産とは?

世界遺産(せかいいさん)は、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)によって指定された、世界的に価値のある文化遺産や自然遺産のことを指します。

世界遺産は、その価値が普遍的で、人類全体の共有財産であると認められた文化的・自然的な遺産です。これには、歴史的建造物、考古学的遺跡、文化的景観、自然保護地域、自然現象などが含まれます。

例えば、エジプトのピラミッドや中国の万里の長城、オーストラリアのグレート・バリア・リーフなどが世界遺産に登録されています。

世界遺産の登録は、各国がUNESCOに対して推薦を行い、専門家の審査を経て行われます。

登録基準には、その遺産が世界的な価値を持ち、保存が必要であること、また、遺産を保護するための適切な管理体制が整っていることなどが含まれます。

世界遺産リストは、文化遺産と自然遺産の2つのカテゴリーに分かれており、現在は約1,100件以上の遺産が登録されています。これらの遺産は、世界中の人々に対して文化的な理解や自然保護の意識を高める役割を果たしています。

また、登録地域には観光客が訪れ、その地域の経済や文化の発展にも寄与しています。

日本の世界遺産

世界遺産は海外だけでなく、もちろん日本国内にもあります。現在(2023年月6月)は文化遺産20件、自然遺産5件で合計25件登録されています。

世界文化遺産

登録名登録年所在地備考
法隆寺地域の仏教建造物1993年奈良県
姫路城1993年兵庫県
古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市)1994年京都府
滋賀県
白川郷・五箇山の合掌造り集落1995年岐阜県
富山県
原爆ドーム1996年広島県負の世界遺産
厳島神社1996年広島県
古都奈良の文化財1998年奈良県
日光の社寺1999年栃木県
琉球王国のグスク及び関連遺産群2000年沖縄県
紀伊山地の霊場と参詣道2004年和歌山県文化的景観
2016年に軽微な変更
奈良県
三重県
石見銀山遺跡とその文化的景観2007年島根県文化的景観
産業遺産
2010年に軽微な変更
平泉―仏国土(浄土)を表す
建築・庭園及び考古学的遺跡群―
2011年岩手県
富士山―信仰の対象と芸術の源泉2013年静岡県
山梨県
富岡製糸場と絹産業遺産群2014年群馬県産業遺産
近代化遺産
明治日本の産業革命遺産
製鉄・製鋼、造船、石炭産業
2015年山口県産業遺産
近代化遺産
稼働遺産
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
鹿児島県
岩手県
静岡県
ル・コルビュジエの建築作品
-近代建築運動への顕著な貢献-
2016年東京都現代建築
国境を越える世界遺産
「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群2017年福岡県
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産2018年長崎県
熊本県
百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-2019年大阪府
北海道・北東北の縄文遺跡群2021年北海道
青森県
岩手県
秋田県

世界自然遺産

登録名登録年所在地保護管理
屋久島1993年鹿児島県屋久島国立公園
屋久島原生自然環境保全地域
白神山地1993年青森県白神山地自然環境保全地域
秋田県
知床2005年北海道知床国立公園
遠音別岳原生自然環境保全地域
小笠原諸島2011年東京都小笠原国立公園
南硫黄島原生自然環境保全地域
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島2021年鹿児島県生物多様性保全地域
奄美群島国立公園
やんばる国立公園
西表石垣国立公園
沖縄県自然環境保全地域(崎山湾・網取湾)

日本の世界自然遺産

古都京都の文化財<京都>

インフォグラフィック:世界遺産の約半分は欧米に集中。日本の世界遺産は18個
数字で見る世界遺産

参照元:http://tg.tripadvisor.jp/WH/

数字で見る世界遺産

文化遺産

顕著な普遍的価値を持つ建築物や遺跡などで、少なくとも一項目以上満たすべき6つの登録基準がある。日本では法隆寺地域の仏教建造物や姫路城などが登録されている。

自然遺産

顕著な普遍的価値を持つ地形や生物、景観などを持つ地域。少なくとも一項目以上満たすべき4つの登録基準がある。日本では屋久島などが登録されている。

複合遺産

文化と自然の両方において、顕著な普遍的価値を持つているもの。文化遺産、自然遺産の登録基準のうち、少なくともそれぞれ一項目以上適用された物件。日本の登録はまだない。

登録数国別世界遺産ランキング

  1. イタリア:47箇所
  2. スペイン:44箇所
  3. 中国:43箇所
  4. フランス:38箇所
  5. ドイツ:37箇所
  6. メキシコ:31箇所
  7. インド:29箇所
  8. インド:箇所
  9. イギリス:28箇所
  10. ロシア:25箇所

世界記憶遺産

書物や映像などの記録物を遺産として登録し、保護するUNESCOの事業。

危機に瀕した歴史的遺産を保全し、研究や一般人に広く公開することを目的とする。245物件あり、日本では山本作兵衛による筑豊炭鉱の記録画が登録されている。「アンネの日記」が有名。

危機遺産

登録されている世界遺産の中で、政治情勢や天災、環境汚染、開発、老朽化など危機にさらされていると判断された物件。「危機にさらされている世界遺産」とも呼ばれる。

 無形文化遺産

世界遺産リストとは別に、芸能や伝承、儀礼など無形の文化遺産を保護する目的で作られたUNESCOの事業。

「人類の無形文化遺産」と「緊急に保護する必要がある無形文化遺産」があり、日本では能楽や浄瑠璃、歌舞伎などの文化遺産が登録されている。

Posted by webclim1109