西洋人と東洋人の考え方の違い。日本人はアジアの中でも特殊?
西洋人と東洋人の文化の違い
私たち日本人は、東洋人でありながらも西洋人に近い感覚を持つ、アジアでも特殊な人種かもしれません。
※青色部分がドイツ人(西洋人)を表し、赤色部分が中国人(東洋人)を表しています
今回ご紹介するインフォグラフィックは、ドイツをはじめヨーロッパで活躍する北京生まれのデザイナー「Yang Liu」さんが、両国で暮らし感じた西洋人(ドイツ人)と東洋人(中国)の習慣の違いが表現されています。
西洋人と東洋人の考え方の違う理由
西洋人と東洋人の考え方の違いは、文化的な背景や歴史的な要因により、多岐にわたります。その中でも代表的な4つの違いを紹介します。
これらの違いは、文化的背景や教育、社会的価値観によって形成され、個々の違いを理解することは国際的なコミュニケーションや協力において重要です。
1.個人主義 vs 集団主義
西洋
個人主義:西洋文化は個人主義を重視し、個人の自由や自己実現が重要とされます。自分の目標や欲望を追求することが奨励され、個人の権利や意見が尊重されます。
- 例:アメリカやヨーロッパの多くの国では、子どもたちは早い段階から独立心を養い、自分の意見を持つことが奨励されます 。
東洋
集団主義:東洋文化は集団主義を重視し、個人よりも家族やコミュニティの利益が優先されます。和を尊び、協調性や調和を大切にする傾向があります。
- 例:日本や中国では、家族や職場の調和を維持することが重視され、個人の意見よりも集団の意見が尊重されることが多いです 。
2.論理的思考 vs 直感的思考
西洋
論理的思考:西洋では、論理的で分析的な思考が重視されます。科学的な方法や証拠に基づいた意思決定が重要視されます。
- 例:学校教育でもディベートやクリティカルシンキングが重要なスキルとされています 。
東洋
直感的思考:東洋では、直感や感覚、経験に基づく思考が重視されることが多いです。全体的な調和やバランスを考慮するアプローチが好まれます。
- 例:東洋の伝統的な医療(例えば漢方や鍼灸)は、全体的なバランスと調和を重視します 。
3.人間関係の距離感
西洋
低コンテクスト文化:西洋文化では、コミュニケーションが直接的であり、言葉に明確な意味を持たせることが重視されます。曖昧さを避け、ストレートに意見を述べることが一般的です。
- 例:アメリカでは、ビジネスの場でもはっきりとした意見交換が奨励されます 。
東洋
高コンテクスト文化:東洋文化では、コミュニケーションが間接的であり、文脈や非言語的な手がかりが重要です。言葉に出さない部分や暗黙の了解が多いです。
- 例:日本では、相手の気持ちや状況を読み取る「空気を読む」能力が重視されます 。
4.時間の捉え方
西洋
モノクロニック(時間を線形に捉える): 西洋文化では、時間は線形で有限とされ、効率やスケジュールを重視します。一度に一つのことに集中する傾向があります。
- 例:会議や予定は厳格に時間通りに進行されることが多いです 。
東洋
ポリクロニック(時間を循環的に捉える): 東洋文化では、時間は循環的で柔軟とされ、同時に複数の活動を行うことが一般的です。人間関係や状況に応じて時間の使い方が変わります。
- 例:ビジネスミーティングが予定より長引いたり、途中で他の話題に移ることが珍しくありません 。
東洋人と西洋人の違いがわかる4つの質問
みなさんの考えかたは、東洋人的?それとも西洋人的?
※解説は最下部に記載してあります
【Q.1】空を見たら、浮かんでいた気球がに急上昇した。その理由は?
- 突風が吹いたから
- 気球の火力を急に上げたから
【Q.2】「ライオン」「ニンジン」「肉」の3つのうち、似ている2つはどれ?
- ライオン・ニンジン
- ライオン・肉
- ニンジン・肉
【Q.3】黄色い四角柱は、Aの白い四角柱とBの黄色い円柱のどちらの仲間?
- Aの白い四角柱
- Bの黄色い円柱
【Q.4】宇宙船から光の柱が出ています。その人影は上昇中?下降中のどちら?
- 上昇中
- 下降中
あなたは西洋脳?それとも東洋脳?
西洋人と東洋人の文化の違い
インフォグラフィックから読み解く
インフォグラフィックはクリックすると拡大できます
参照元:http://bsix12.com/east-meets-west/
国が違えば文化も変わる22項目
ライフスタイル
- ドイツ:個人主義
- 中国:集団主義
時間に対する考え方
- ドイツ:時間に正確
- 中国:時間にルーズ
パーティーにて
- ドイツ:複数のグループができる
- 中国:1つの大きなグループができる
美しさの理想
- ドイツ:日焼けした姿
- 中国:色白
高齢者の日々の過ごし方
- ドイツ:犬と過ごす
- 中国:孫と過ごす
上司
- ドイツ:そこまで権力の差はない
- 中国:権力が非常に大きい
レストランでの騒音レベル
- ドイツ:静か
- 中国:うるさい
問題解決方法
- ドイツ:真正面から取り組む
- 中国:避けてやり過ごす
個人のエゴの大きさ
- ドイツ:非常に強い
- 中国:小さい
中国人とドイツ人がお互いをどのように見ているか
- ドイツ:傘をかぶった長い髭、お茶、中国料理
- 中国:羽付きハットをかぶったちょび髭、ウィンナー、ビール
並び方
- ドイツ:1列にきちんと並ぶ
- 中国:集団で押し寄せる
意見
- ドイツ:シンプルな考え方
- 中国:考えが複雑
旅行時の思い出の残し方
- ドイツ:目に焼き付ける
- 中国:写真に残す
人間関係
- ドイツ:シンプルな繋がり
- 中国:複雑に交差している
1日の食事
- ドイツ:朝晩はシリアルなどの簡易なもので済ます
- 中国:朝昼晩しっかり食べる
動物
- ドイツ:のびのびと暮らせる
- 中国:殺される(食べられる)てしまう
怒り
- ドイツ:感情を表に出す
- 中国:表情には出さない
天候と機嫌
- ドイツ:雨だと気分がさえない
- 中国:天候に左右されない
【Q.1】物の捉え方
東洋人タイプは、「気球が風で動いた」と考えた方。西洋人タイプは、「火力を上げたから」と答えた方になります。
東洋人は、写真のメインのもの以外に、そこにある周りのもの、例えば今回なら雲や空気、風などの全体の関連性重視で物事を判断することが多く、西洋人は「気球が動く」と言うその1点のみを捉える個々の物質重視で「なんで動いたか」を考えることが多いそうです。
【Q.2】仲間分け
東洋人タイプは「肉とライオン」と組み合わせた方。西洋人タイプは、「肉とニンジン」を組み合わせた方になります。
最初の質問と同じで関連性重視で考えると「ライオンは肉を食べる」と言う繋がりがあるので、東洋人は「ライオン」を選び、西洋人は個々で見たときに「肉」と同じ食べ物である「ニンジン」を選びます。
【Q.3】仲間分け
東洋人タイプは、黄色い円柱を選ぶことが多く、「西洋人タイプ」は白い四角柱を選ぶことが多いそうです。
この根拠は、ものを捉えるときの分類が「形から入るか」「色や素材から入るか」で分かれてきます。
これは英語圏の人たちの方が「形から物事を捉える傾向」が強く、名詞も「可算名詞」「不可算名詞」と言って数えられるものと、数えられないものを明確に分けて考えます。東洋では、形とかよりも色とか素材、匂いと言った全体的な要素で見ていく傾向にあります。
【Q.4】物の捉え方
東洋人タイプは「下がっていく」と考えた方。西洋人タイプは、「上がっていく」と答える傾向が強いです。
これは、物事を見たときのベクトル(方向)が「どっちに向いているか」が判断の分かれ目になります。
今回で言うと手前(もしくは下)に向いているか、奥(上)に向いているかで見え方が変わってきます。この答えでわかりやすい例えは英語の「Yes,No」と日本語の「はい、いいえ」です。
日本語はもちろん中国人や韓国人は、「ご飯もう要らないね?」と言われると要らないときは「相手の意見に同意する」と言う意味で「はい」と答えます。これはベクトルが相手から自分のベクトルが強く、逆に西洋人の「No」はあくまでも自分発信で、相手にベクトルが向いています。
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