手つかずの大自然に棲む「富士山」の動物たち
動物で見る富士山 図解1分でわかる富士山シリーズ第三弾!
人の手が入り込んでいない大自然が残る富士山。なんと日本の陸地に暮らす哺乳類100種類のうち、なんと約半数の動物が富士山で確認されています。もし確認できていない動物がいるかもしれないとすると、その数はもっと増えますね!
鹿、キツネ、野ウサギなどの哺乳類から山鳥、渡り鳥などの鳥類、両生類、爬虫類も生息しています。特に、富士山の高地では希少な生物が見られることもあります。
そんなにも多くの動物が住んでいる富士山は、今も自然の環境が残っています。まさに動物たちにとっては、パラダイスな場所なのかもしれません。
富士山にいる動物では、ニホンカモシカやツキノワグマが有名ですが、夜行性の動物が多いことはあまり知られていません。コウモリやニホンイタチ、タヌキやキツネなどのたくさんの動物がいます。
また富士山には、動物だけでなく様々な昆虫も確認されていて、現在までになんと2,000種類以上の存在がが確認されています。その中でもチョウ類の調査が進んでいて、富士山に110種類以上のチョウが生息していると言われています。
ちなみに富士サファリパーク内のゾウやライオン、トラなどの動物は、富士山周辺にいる動物と全く関係ありません。
富士山に広がる自然環境
富士山周辺の自然環境は、豊かな生物多様性と美しい景観を提供しています。自然愛好家やアウトドア活動が好きな人々にとって、富士山周辺は一度訪れる価値のある場所です。
自然の中でのハイキング、登山、釣り、キャンプなど、さまざまなアクティビティを楽しむことができます。ただし、訪れる際には環境保護に配慮し、自然を大切にすることが重要です。
森林と植生
富士山周辺には広大な森林地帯が広がっています。樹木の種類には、カラマツ、ミズナラ、トウヒ、シラカバ、ハイマツなどが含まれます。これらの樹木は、標高に応じて分布しており、山麓から山頂まで多様な植生を見ることができます。春には桜の花やツツジ、夏には緑豊かな木々、秋には紅葉が美しい景観を作り出します。
富士五湖
富士山周辺には富士五湖と呼ばれる美しい湖があります。それらは河口湖、山中湖、西湖、精進湖、本栖湖です。これらの湖は、富士山の麓に位置し、豊かな水辺の生態系を形成しています。湖周辺では、野生の鳥類や水生生物を観察することができます。
温泉
富士山周辺には温泉地も多く存在します。富士山の地下には温泉水源があり、それを利用した温泉施設が点在しています。温泉に入ることで、疲れた体を癒したり、自然の恵みを感じることができます。
登山とハイキング
富士山は、多くの登山愛好家にとって魅力的な目的地です。夏季には多くの登山者がチャレンジし、山頂を目指します。登山ルートには山小屋や休憩所があり、登山者の安全をサポートしています。
また富士山周辺にはハイキングコースもあり、自然の中を散策することができます。散策中には美しい滝や清流もあります。水の流れる音や清冽な空気が自然の中で心地よいひとときを過ごすことができます。
最近話題の熊情報。富士山周辺も熊に注意
富士山周辺の熊の目撃情報
富士山周辺、特に静岡県富士市などでは、ツキノワグマが生息しています。最近の目撃情報としては、2023年の秋頃に富士市内で複数の目撃例が報告されています。
具体的には、富士見台団地南側や共立蒲原総合病院付近などで目撃されています。
熊に遭遇しないための注意点
- 音を出す: 鈴や笛など音の出るものを携帯して、自分の存在を熊に知らせると良いです。熊は基本的に臆病で、人間の存在に気づくと逃げることが多いです。
- ゴミを持ち帰る: 山林内に食べ物のゴミを捨てると、熊が人間の食物の味を覚えてしまい、より頻繁に人里に現れるようになる恐れがあります。
- 活動時間に注意: 熊は早朝や夕暮れ時に活発に動くため、この時間帯に山林に入る場合は特に注意が必要です。
目撃時の対応
熊を目撃した場合は、速やかに市役所などの環境保全課に報告することが推奨されています。具体的な対応方法については、環境省や地元自治体のウェブサイトで詳細が案内されています。
クマの特徴
ツキノワグマは黒い体毛と大きな丸い耳、そして胸に特徴的な三日月型の白斑があります。体長は120~145センチメートル、体重は70~120キログラム程度です。
4K映像 絶景ドローン空撮「富士山 秋 紅葉の山中湖」
様々な表情を持つ富士山
動物で見る富士山 図解1分でわかる富士山シリーズ第三弾!
インフォグラフィックから読み解く
インフォグラフィックはクリックすると拡大できます
参照元:http://www.fujiyama-navi.jp/infographics/animal/
高山帯に住む動物
標高2,500メートル以上。火山荒原が広がり、強風と雪の影響を受けるため、樹木は草と同じくらいの高さまでしか育たない(森林限界)。
- ヒメネズミ
日本全知の低山から亜高山に棲む、しっぽが体より長いネズミ。殆ど木の上で暮らしている。 - トリガネズミ
名前から誤解されやすいが、ネズミではない。系統的にはモグラやハリネズミと近縁のグループ。
亜高山帯に住む動物
標高1,600~2,500メートル。カラマツやダケカンパが生い茂り、森に日が届かず、地面はコケでおおわれている。光が少ない場所でも育つ針葉樹が多い。
※各登山ルートの新5合目付近の高さまでが目安。
- カラマツ
- テン
- ツキノワグマ
大きな体が木登り上手。木の上で若葉や木の実を食べる。 - ニホンカモシカ
短い角を持っている、山梨県の県獣。夏は亜高山帯で暮らし、冬は標高1,300メールくらいまで下りてくる。 - オコジョ
山地帯に住む動物
標高700~1,600メートル。自然林はブナ、カエデ等の落葉広葉樹。草花も見られ、四季の移り変わりが景観で楽しめる。
富士山には溶岩洞窟が多く、そこで生息する代表的な生物。青木ヶ原樹海(富士の樹海)は、政界的に有名なコウモリの生息地となっている。
- ムササビ
- ニホンリス
- ヤマネ
天然記念物と純絶滅危惧種に指定されている。木の上で暮らし、冬は樹洞や地中で冬眠する。 - モモンガ
- アカネズミ
- イノシシ
- ニホンイタチ
- ノウサギ
- タヌキ
- コウモリ
富士地中の熱い戦い
在来種のアズマモグラは、体の大きなコウベモグラが西から侵入してきたため、富士山のやや高い地域と山梨県側に追い払われてしまった。
さらに領域を広げたいコウベモグラだが、大型な分餌が多く必要になるため、少量の餌と小さな縄張りで生きられるアズマモグラと互角で戦闘中。
- コウベモグラ(大型)
- アズマモグラ(小型)
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