F1公式タイムキーパーのタグ・ホイヤー。創業時はドッグレースを計測
1860年からアヴァンギャルドなスイス時計ブランド TAG Heuer
150年以上の歴史が経ち、圧倒的な技術力を誇ってきたタグ・ホイヤー。
その高級ブランド時計は、正確な時間を計測することを求められる数々のレースとともに進化してきました。そのタグ・ホイヤ―の創業時は、馬や犬のレース計測だったことを知っている人は少ないかもしれません。
徐々に知名度と実力が認められ、1920年のアントワープを皮切りに、パリ、アムステルダムと立て続けにオリンピックで公式サプライヤーを務めました。その後1971年にF1公式時計になり、フェラーリやマクラーレン、アウディと世界有数のレーシングチームと契約。
2000年以降はインディーカーなどのモータースポーツの公式タイムキーパーとなりました。
タグ・ホイヤーの歴史は、モータースポーツと共に歩んできたといっても過言ではありません。しかし、そのタグ・ホイヤーは1999年にLVMHの参加に入っています。
※LVMHはルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオールなどを束ねる世界有数の高級ブランドグループ会社
タグ・ホイヤーのすごさを改めて再確認
① 精度と信頼性が高い
タグ・ホイヤーはスイス製の高精度時計で知られています。F1レースなどで1/1000秒単位の計測に使われた実績もあり、その正確さはプロの世界でも信頼されています。
② 長い歴史と伝統
1860年創業。150年以上にわたり、時計業界をけん引してきました。ストップウォッチ機構や自動巻きクロノグラフの開発など、革新的な実績があります。
③ スポーツとの強い結びつき
F1やプロスポーツのスポンサーとしても有名で、特にマクラーレンやレッドブルF1とのパートナーシップは象徴的。スピードや挑戦のイメージを体現しています。
④ 高いデザイン性
「カレラ」「アクアレーサー」「モナコ」など人気シリーズを展開。ビジネスにもカジュアルにも合うスタイリッシュなデザインが特徴です。
⑤ 革新技術への挑戦
スマートウォッチ「タグ・ホイヤー コネクテッド」など、伝統的な機械式だけでなくデジタル分野でも先進的な製品を展開しています。
⑥ 資産価値の安定
中古市場でも比較的高値で取引されており、長く使えるだけでなく資産的価値もあります。人気モデルは特に価値が落ちにくい傾向です。
⑦ 有名人も愛用
スティーブ・マックイーンやクリス・ヘムズワースなど、多くの著名人が愛用。スタイルと信頼性を兼ね備えたブランドとして高い評価を得ています。
世界の腕時計の仕掛け
TAG HEUERの歴史とモデル事情
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参照元:http://ovo.kyodo.co.jp/infographics/a-534451
タグ・ホイヤーは150年以上も経っている老舗時計ブランド。
タグ・ホイヤーとモータースポーツの歴史
- 1860年代:馬と犬のレースの計測から歴史が始まる。
- 1910-1920年:パリオリンピックなど公式タイムキーパーに採用。
1929年「タイム・オブ・トリップ」がツェッッぺリン号(飛行船)に搭載され、世界一周。 - 1930年代:初のレースカー用ダッシュボード・クロノグラフ「オウタヴィア」発売。
- 1960年代後半~70年代前半:F1レーサー ジョー・詩フェールと契約。
1970年「栄光のル・マン」でスティーブ・マックィーンがタグ・ホイヤーの「モナコ」を着用 - 1970年代後半:スクーデリア・フェラーリの公式タイムキーパー。
- 1980年代:アイルトン・セナ、アラン・プロストと契約。
マクラーレン・メルセデスと契約。 - 1990年代:F1オフィシャル タイムキーパー。
- 2000年代:インディ500 公式タイムキーパー。
- 2010年:アウディ・スポーツと契約。
- 2014年:フォーミューラーE公式タイムキーパー。
タグ・ホイヤーの歴代モデル
- 1911年:タイムオブトリップ
世界初の航空機/自動車用ダッシュボード用クロノグラムで特許取得。 - 1916年:マイクログラフ
1/100秒の制度を誇る世界初のスポーツ用「ストップウォッチ」。 - 1966年:マイクロタイマー
1/1000秒の制度を誇る世界初の小型電子計時装置を発表。 - 1975年:クロノスプリット
フェラーリ創設者も身につけた最先端のデュアルデジタル表示時計。 - 1977年:フォーミュラ1
ステンレススチールとファイバーグラスを組み合わせたモデル。 - 1987年:S/el(スポーツ・エレガンス)
アイルトン・セナも愛用したクロノグラフ。人間工学に基づくデザインが特徴。 - 2004年:マイクログラフ
1/100秒を刻み究極の精度を誇るコラムホイール一体型機械式クロノグラフ。 - 2012年:マイクロガーダー
5/10000秒の計測が可能な超高速振動の機械式クロノグラフ。2012年にジュネーブ時計グランプリで最優秀賞を受賞。
世界のタグ・ホイヤーモデル
- 1974年:GREAT BRITAIN(イギリス):SILVER STONE
イギリスの名門サーキットに由来するクロノグラフ。シルバーストーンは、1950年にF1世界選手権の開幕戦が行われたことでも知られる名高いサーキット。 - 1963年:MEXICO:CARRERA
メキシコを縦断する1950年代の伝統的なロードレース名にインスピレーションを得たクロノグラフ。タイムレスなデザインと機能性が数々のトップレーサーたちを魅了。 - 1969年:MONACO:MONACO
F1GPで有名なモナコにオマージュをささげるクロノグラフ。世界初の角型防水ケースを備え、かつ世界初の自動巻きムーブメントを備えた最先端のウォッチ。 - 2013年:JAPAN:CARRERA 1887 CHRONOGRAPH FUJI SPEEDOWAY CIRCUIT JAPAN LIMITED EDITION
カレラ コレクションより誕生した、日本有数のサーキット「富士スピードウェイ」にオマージュを捧げる日本限定モデル。ブルーとレッドのコントラストが美しい。 - 1975年:ITALIA:MONZA
世界で3番目に建設された、伝統あるイタリアの名門サーキットへのオマージュを捧げるクロノグラフ。タグ・ホイヤー初のオフィシャルドライバー、ジョー・シフェールも愛用した。
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