チーズ食べる国No.1は美食の国フランス。その量は日本の12倍
世界のチーズ消費量TOP20
チーズの消費国1位となったのは美食のフランス。日本の年間消費量が2.2kgで、フランスが26.2kgなのでおよそ12倍。どうしたらこんなにチーズが食べれるのでしょうか。
フランスでは、食事をするたびにチーズを食べる習慣があります。食事のコースはたいてい前菜、メイン料理、チーズ、デザート。ある作家は、「チーズのない食事は、片目しかない美女のようなもの」と言ったそうです。
ちょっと例えはどうなのかなと思いますけど、フランス人にとっての食事とチーズの関係がわかるような気がします。
フランス原産地の代表的なチーズ
- カマンベール
- ロックフォール
- モン・ドール
- リヴァロ
- ブリー
- サントモール
- ミモレット
- コンテ
- マンステル
- クロタン
- ブリアサヴァラン
- フルムダンベール
- エポワス
- ブルードーヴェルニュ
- シャウルス
- シャビシュー
- ルブロション
- セルシュル・シェール
- サン・マルスラン
- ポン・レヴェック
- カンタル
- ボーフォール
- クロミエ
- ライオール
日本では、スライスチーズや6Pチーズなどのプロセスチーズが馴染み深いですが、チーズの本場ヨーロッパでは違います。ヨーロッパでは、フレッシュチーズ(モッツァレラ)や白カビチーズ(カマンベール)などの発酵熟成させたナチュラルチーズが一般的です。
チーズ消費量が多いヨーロッパでは、チーズの硬さによって様々な種類があります。その理由は食べるものによって、チーズの組み合わせを変え、食事を楽しむ文化があるからです。
ヨーロッパへ行くことがあれば、本場のワインとチーズのペアリングを試してみてください。
チーズに関する面白い8つのトリビア
- チーズの歴史は古代に遡る
チーズの製造は約4000年前に遡ることができます。最古の記録は古代エジプトの壁画に描かれており、古代メソポタミアでもチーズが作られていた証拠が見つかっています。
- 世界中のチーズの種類
世界には約2000種類以上のチーズが存在します。フランスには約400種類のチーズがあり、フランスの政治家シャルル・ド・ゴールは「400種類以上のチーズがある国を統治するのは難しい」と言ったとされています。
- チーズの熟成期間
チーズの熟成期間は種類によって異なり、数週間から数年に及ぶことがあります。例えば、パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)は最低でも12か月間熟成されますが、さらに24か月以上熟成されることもあります。
- カス・マルツゥ
サルデーニャ島の「カス・マルツゥ」というチーズは、ウジ虫が含まれる発酵チーズです。このチーズはイタリアでは違法とされていますが、非常に珍しい食文化の一部となっています。
- チーズのカビ
ブルーチーズは青カビ(ペニシリウム属)の作用で特徴的な風味を持っています。ロックフォールやゴルゴンゾーラ、スティルトンなどが代表的なブルーチーズです。これらのチーズは、製造過程で意図的にカビを植え付けて熟成されます。
- チーズとラクトース
多くのチーズは熟成の過程でラクトースが分解されるため、ラクトース不耐症の人でも食べられる場合があります。特にハードチーズや熟成の進んだチーズはラクトース含有量が低いです。
- 世界最古のチーズ工場
世界最古のチーズ工場は、2000年以上前の中国新疆ウイグル自治区で見つかりました。ここでは、古代の遊牧民がチーズを製造していたことが確認されています 。
- チーズの消費量
フランス人は年間平均で約26キログラムのチーズを消費します。これは世界でもトップクラスの消費量で、フランス文化におけるチーズの重要性が伺えます 。
チーズはその多様性と豊かな歴史で、多くの人々に愛されています。
参考文献
World’s Oldest Cheese Factory Discovered in China
Global Cheese Consumption Statistics
チーズができるまでの工程
世界で最もチーズ好きな国はどこ?チーズ消費量ランキング
インフォグラフィックから読み解く
インフォグラフィックはクリックすると拡大できます
参照元:http://tg.tripadvisor.jp/news/graphic/eatcheese/
国別チーズの年間消費量
- フランス:26.2kg
- ドイツ:24.2kg
- アイスランド:24.2kg
- ルクセンブルグ:24.2kg
- ギリシャ:23.4kg
- フィンランド:22.5kg
- イタリア:22.3kg
- スイス:21.8kg
- エストニア:20.8kg
- オーストリア:20.0kg
- スウェーデン:19.0kg
- オランダ:18.5kg
- キプロス:18.1kg
- ノルフェー:17.4kg
- イスラエル:16.3kg
- チェコ:16.2kg
- リトアニア:16.1kg
- ベルギー:15.3kg
- アメリカ:15.2kg
- ラトビア:14.3kg
※日本:2.2kg
主なチーズの種類&代表的なチーズ
- チーズ
チーズに使われる生乳は、最も多い牛乳をはじめ、山羊や羊、水牛など。変わったところではトナカイの生乳を使うチーズも。 - プロセスチーズ
ナチュラルチーズを加熱溶解し、発酵をとめて保存性が高めたもの。日本やアメリカでは一般的だが、ヨーロッパや南米ではほとんど見かけない。 - ナチュラルチーズ
加熱しないので乳酸菌が生きており、発酵による自然のおいしさを味わえる。生乳の種類や熟成の有無、熟成方法などによって位は1000種類以上も!
ソフトチーズ系
フレッシュ
- リコッタ 牛、水牛、山羊:イタリア
- マスカルポーネ 牛:イタリア
- モッツァレラ 牛、水牛:イタリア
- カッテージ 山羊:オランダ
- フェタ 羊、山羊:ギリシャ
白カビ ※カビ熟成
- ブリー 牛:フランス
- カマンベール 牛:フランス
- バラカ 牛:フランス
ウォッシュ ※細菌熟成
- ウォッシュ 牛:フランス
- モン・ドール 牛:フランス
- エポワス 牛:フランス
シェーブル ※山羊乳
- ヴァランセ 山羊:フランス
- サント・モール 山羊:フランス
- クロタン 山羊:フランス
■セミハード系
青カビ ※カビ熟成
- ゴルゴンゾーラ 牛:イタリア
- ロックフォール 羊:オランダ
- スティルトン 牛:イギリス
細菌熟成
- ゴーダ 牛:オランダ
- カンタル 牛:フランス
- ライデン 牛:オランダ
ハード系
細菌熟成
- エメンタール 牛:スイス
- チェダー 牛:イギリス
- エダム 牛:オランダ
- ミモレット牛:フランス
- パルミジャーノ・レッジャーノ 牛:イタリア
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