世界の年間降水日数の多い都市ランキングBEST3

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ワディハルファでは何年も雨が降っていない

世界一雨が降りやすい場所は、オーストラリアのマッコーリー島。1997年にユネスコの世界自然遺産に登録された無人島で、365日中307日に雨が降ったそうです。

そんなに毎日雨が降っていたら、いつも気分もすぐれずに調子が悪くなってしまいそうです。世界の年間降水日数ベスト3に、日本が入っていることに驚きました。新潟県上越市は、そんなに降水量がある地域だとは知りませんでした。

反対に最も雨が降らない場所は、降水量が世界で一番少ない国として有名なスーダンのワディハルファという町です。砂漠の真ん中にある人口1万6,000人の町で、もう何年も雨が降っていないそうです。

年間の降水量が多い国のランキングでは、コロンビアが平均3,240mmで最も多く、その後サントメ・プリンシペとツバルが共に3,200mmで続きます。このランキングは、世界各国の平均年間降水量に基づいています。

もっと詳しいリストや国のデータについては、ウィキペディアに記載があるので参照ください。

雨が降る仕組み

雨が降る仕組みは、大気中の水蒸気が冷やされて液体の水滴に変わり、それが地表に降り注ぐ現象です。
この事象は、主に以下の5つのステップで起きます。

1.蒸発

地表近くの水(海、湖、川、植物の葉など)は太陽の熱によって蒸発し、大気中に水蒸気として上昇します。

2.上昇と冷却

水蒸気は温かい空気と共に上昇します。上昇するにつれて、周囲の空気が冷たくなるため、水蒸気も冷やされ始めます。空気が上昇すると、圧力が低くなり、拡張して冷却されます(断熱冷却)。

3.凝結

冷えた水蒸気は凝結して、微小な水滴や氷の粒(温度が低い場合)に変わります。これらは空中の微粒子(エアロゾル)にくっつき、「雲」を形成します。

4.成長

雲の中の水滴や氷の粒は、衝突・合体することでさらに大きく成長します。水滴や氷の粒が十分に大きくなると、空気の上昇力よりも重力が勝り、雨滴として地表に向かって落下します。

5.降雨

成長した雨滴が雲から地表に落下し、雨として観測されます。

この一連のプロセスは「水循環」の一部を形成しており、地球上の水が海、陸、大気間で移動するサイクルを維持しています。雨はこのサイクルの中で重要な役割を果たし、地球の表面を潤し、生態系を支える水を供給します。

猛烈な雨を体験できる新実験装置

世界の雨の日率

インフォグラフィックから読み解く

インフォグラフィックはクリックすると拡大できます 

インフォグラフィック:世界降水日数マップ。もう何年も雨が降っていない街
世界の雨の日率

参照元:http://tg.tripadvisor.jp/precipitation/

世界の年間降水日数の多い都市ランキングBEST3

  1.  マッコーリー島(オーストラリア):307日
  2. グアム(アメリカ):221.8日
  3. 新潟県上越市(日本):206.9日

<アジア>

  1. 日本 新潟県上越市:206.9日
  2. マレーシア クアラルンプール:157日
  3. モルディブ マレ:130.7日

<ヨーロッパ>

  1. ロンドン イギリス:162日
  2. アイスランド レイキャビック:147.9日
  3. ドイツ ミュンヘン:119日

<アフリカ>

  1. カメルーン ヤウンデ:154日
  2. ナイジェリア ラゴス:104.3日
  3. ケニア モンバサ:94日

<北アメリカ>

  1. カナダ バンクーバー:164日
  2. カナダ トロント:135日
  3. カナダ イエローナイフ:119日

<南アメリカ>

  1. コロンビア ボゴタ:190日
  2. エクアドル キト:128日
  3. ベネズエラ カラカス:98.1日

<オセアニア・太平洋>

  1. オーストラリア マッコーリー:307日
  2. アメリカ グアム:221.8日
  3. ニューカレドニア ヌメア:164.1日

Posted by webclim1109