インターネット情報収集から商品購入までの平均時間は?
インターネットで商品を購入するまでにかける時間事情
日本のEC市場の拡大は、爆速といっていいいほど成長スピードが速くなっています。
2008年から2018年までの平均成長率は約12%、2018年の成長率は9%。今後もEC市場が年率9%で拡大を続けると想定し、小売販売額総額は横ばいにとどまると仮定した場合、2030年のEコマース販売額は50兆円に達します。
インターネットでのショッピングは、「楽で安くて、より多くの商品を見て」買い物ができます。
商品購入やサービス利用を決定するまでにかかる時間は、費用が高いほど情報収集する期間は長くなる傾向です。
高い商品やサービスは、失敗したくないと思っている人が多く慎重になっているようです。しかし、高いものでも検索しないで意思決定をしている人が約30%います。年輩の方や富裕層の方は、情報収集はせずに即決なのかもしれません。
1,000円以内の商品やサービスでも、どんな商品があるのかを入念にネットで検索して意思決定をする人たちも結構います。同じ金額のお金を払うのであれば、より良い商品やサービスを受けたいですもんね。
情報収集から商品購入までのフローはAIで変わるのか?
これまでの「情報収集 → 比較検討 → 購入」のフローは、AIによって短縮・一体化されていく方向。
従来の流れ
- 検索(Googleなどで調べる)
- 比較サイトや口コミ確認(価格.com、SNS、レビュー)
- ECサイト訪問(Amazon、楽天など)
- 購入
AIによる変化
- 検索が不要に近づく
AIチャットに「〇〇に最適なパソコンを予算10万円で探して」と聞けば、検索・比較・レビュー要約を一度に提示してくれる。 - 比較の自動化
AIが価格・性能・口コミを横断的に整理し、ユーザーに「ベスト3」を提示。ユーザーは「選ぶ」工程だけに集中できる。 - 購入までシームレス
生成AIがECと直結し、チャット内から購入確定まで可能に。Amazonの「AIアシスタント」や、楽天の「AIショッピングガイド」がこれを狙っている。 - パーソナライズの進化
過去の購入履歴・好み・レビュー傾向を学習して、「あなたならこれが一番満足度高い」とレコメンド。
→ 情報収集から購入までがワンストップ化。
今後の姿
逆にブランド側は「検索で上位表示」より「AIに推される」ことが重要になる。
(MEOやSEOから、AIO:AI最適化の時代にシフトする可能性大)
「Google検索して比較」よりも
AIコンシェルジュに相談 → そのまま購入 が主流になっていく。
これからのECサイト(42~)
インターネットで購入するまでに何回検索する?情報収集にかける期間は?
インフォグラフィックから読み解く
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参照元:https://promonista.com/buying-behavior/
5万円以上の商品やサービス
該当商品は家電製品、ソファーなどの家具、海外旅行など
- 検索回数:50%以上の人たちがネットで5回以上検索。30%以上の人たちはネットからの検索で情報収集はしない
- 情報収集期間:1週間以上~1ヶ月以内の人たちが50%以上。約15%の人たちは、高価な買い物でも1日以内、または1時間以内に商品購入やサービス利用を決定
1~5万円以上の商品やサービス
該当商品は家電製品、国内旅行、エステサロン、マッサージなど
- 検索回数:50%以上の人たちがネットで5回以上検索。20%以上の人たちはネットからの検索で情報収集をしない
- 情報収集期間:1週間以上~1ヶ月以内の人たちが60%以上。約20%の人たちは、1日以内、または1時間以内に商品購入やサービス利用を決定
1,000円~1万円以上の商品やサービス
該当商品は家電製品、日帰り旅行、美容室、マッサージなど
- 検索回数:50%以上の人たちがネットで4、5回以上検索。約5%の人たちはネットからの検索で情報収集をしない
- 情報収集期間:約50%の人たちが1週間以内、約25%以上の人たちが1日以内。約10%の人たちが1時間以内で商品購入やサービス利用を決定
1,000円以内の商品やサービス
該当商品は雑貨、外食費(ラーメン、ランチ)、入場料など
- 検索回数:50%以上の人たちがネットで1、2回以上検索。約10%の人たちはネットからの検索で情報収集をしない
- 情報収集期間:約70%の人たちが1時間以内、1日以内、約25%の人たちが1週間以内。約10%の人たちが1~3ヶ月以内で商品購入やサービス利用を決定
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