ビールを世界一飲む国は昔はアメリカ、今は中国。需要が急拡大
中国のビール需要が10年前よりも90%アップ
世界のビール消費量は長い間アメリカが1位でしたが、新興国の需要が高まりその数字に変化が表れてきました。
2002年ビールの消費量は、アメリカと中国がほぼ同じくらいの消費量でした。しかし、2012年のランキングを見ると、アメリカに大差をつけて中国の消費量が伸びています。その伸び率を2003年と比べると90%以上です。
アメリカや日本、ドイツやイギリスのビール消費量は横ばいですが、ブラジルやメキシコ、ロシアなどの新興国のビール消費量増が目立っています。今後も新興国のビール需要は高まっていき、右肩上がりで上昇すると考えられています。
ちなみに国別で国民一人当たりのビール消費量は以下のようになっています。気になるのは国別の消費量とは全然違う結果になっていて、ヨーロッパのビール消費量が高いのが特徴です。
国別で国民一人当たりのビール消費量ランキング
- チェコ
- ナミビア
- オーストリア
- ドイツ
- ベリーズ
- エストニア
- ポーランド
- リトアニア
- ルーマニア
- フィンランド
※2013年「キリンビール大学」レポートより
ビールの消費に関するトリビア
ドイツでは“ビールは食べ物”扱い
バイエルン州では長い間、ビールは「液体のパン」と呼ばれ、食事扱いとして労働者の栄養源になっていました。
日本人のビール消費ピークは1994年
バブル期を過ぎたあたりで年間約7,000万kL以上を消費し、そこから徐々に減少。最近は発泡酒・チューハイやノンアル需要が伸びています。
アメリカではクラフトビールが急成長
1980年代には数十社しかなかったクラフトビール醸造所が、今では9,000社以上。地域密着型の「ローカル消費」がブームです。
“オクトーバーフェスト”は世界最大のビール消費イベント
ドイツ・ミュンヘンで開催される祭典では、2週間で600万リットル以上のビールが消費されます。
ビールは世界で最も飲まれているアルコール飲料
ワインやウイスキーよりも圧倒的に多く、アルコール消費全体の約40%を占めると言われています。
日本の「第三のビール」は世界でも珍しい発明
ビール税を避けるために開発された、麦芽以外を主原料にした飲料。こうした税制対応の工夫は日本独自です。
みんなでチョコグラスでビール飲んだら大惨事!?
世界ビール消費量ランキング
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参照元:http://asia.nikkei.com/magazine/20141106-Asia-s-most-desired-brands/DATA-in-the-News/Raising-a-mug-to-emerging-markets
2012年ビール消費量
- 中国
- アメリカ
- ブラジル
- ロシア
- ドイツ
- メキシコ
- 日本
- イギリス
- ポーランド
- スペイン
※世界ビール消費量合計187.37KL
2003年ビール消費量
- アメリカ
- 中国
- ドイツ
- ブラジル
- ロシア
- 日本
- イギリス
- メキシコ
- スペイン
- ポーランド
※世界ビール消費量合計141.38KL
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