動物の寿命ランキング。進化の過程で消えた不老不死
40種類の生き物の寿命を紹介!
医療が進化したことによって日本人の平均寿命は女性が86歳、男性が80歳まで延び、今までよりも長く生きられるようになりました。ちなみに日本人女性の平均寿命は、世界で一番です。
動物の寿命は、昔に比べてのびているのでしょうか。また動物はどれくらい生きられるのでしょうか。
今回ご紹介するインフォグラフィックで一番長く生きる動物はゾウガメで、その寿命はなんと100年以上生きます。二番目はクジラで約68年、三番目はアコヤガイで約67年と続いています。
逆に寿命が短い生き物は半年以内の昆虫、ラット・ネズミが約3年、野うさぎが約6年です。
動物の寿命は昔と比べて、大きく変わっていません。なぜなら医療という概念がないためです。しかし、私たちと一緒に暮らしている犬と猫の寿命は延びています。
一般社団法人ペットフード協会が公表している「全国犬猫飼育実態調査」では、犬猫の平均寿命は年々伸びています。理由は、私たち人間と同様に医療が進化しているためです。

現代医学でわかった人間の寿命に関するトリビア
1. 遺伝よりも生活習慣が寿命を左右する
昔は寿命は「遺伝で決まる」と考えられていましたが、近年の研究では、寿命に対する遺伝の影響は約20~30%程度。残りは生活習慣(食事・運動・ストレス管理など)が占めることがわかっています。
2. 長生きする人に共通する「腸内環境」
100歳を超える高齢者(センテナリアン)には、特定の善玉菌が多く存在していることが分かっています。腸内環境が整っていると、免疫力が高まり、病気になりにくくなる傾向があるのです。
3. 1日30分の運動で寿命が最大7年延びる
スウェーデンの研究では、週に150分(1日30分×週5)の中程度の運動を行う人は、まったく運動をしない人と比べて寿命が5〜7年長くなる傾向があると報告されています。
4. 寿命と歯の数には相関がある
80歳で20本以上の歯が残っている人は、10本未満の人よりも健康寿命が長いことが明らかに。しっかり噛めることで、認知症や生活習慣病の予防にもつながります。
5. 寿命に影響を与える“孤独感”
現代医学では、孤独感は1日15本の喫煙と同じくらい寿命に悪影響を与えるという報告があります。人とのつながりは、心身の健康において非常に重要です。
6. 寿命と睡眠時間の意外な関係
最も長生きする人の平均睡眠時間は「7時間前後」とされています。逆に、5時間以下・9時間以上の睡眠をとっている人は、死亡リスクが高まるという研究も。
7. 1つの慢性疾患でも寿命は数年縮む
糖尿病・高血圧・脂質異常症などの慢性疾患を持つと、それぞれが2〜5年ほど寿命を縮める可能性があります。複数の疾患を持っていると、そのリスクはさらに上昇します。
進化の過程で消えた不老不死
生命が誕生した大昔の時代には、生き物に寿命はありませんでした。知らない人が多いかもしれませんが、私たちの先祖は、「不老不死」だったんです。
その後、私たち人間を含む多くのいきものには、寿命ができましたが、しかし今でも寿命を持たず、半永久的に生きる生物がいます。それは「ベニクラゲ」というクラゲや「ヒドラ」という淡水に生息する無脊椎動物です。
半永久的に生きるベニクラゲは、物理的な損傷やエサの不足といった危機的な事態に陥ると「若返り」(=ポリプに戻る)ができるため、寿命で死ぬことはありません。
またヒドラは、全身の大部分が幹細胞で構成されているため、年月を重ねても老化の現象が起きません。ベニクラゲと同様にヒドラも寿命で死ぬことはありません。
若返りという未来の技術のような魔法が使えるベニクラゲと、文字通りの不老不死のヒドラは寿命で死ぬことはなくても、自然環境の中での捕食などで死ぬことはあります。
さて本題に戻りますが、なぜ元々備わっていた不老不死の機能が生物から無くなっていったのでしょうか。
その答えは、後世に自分たちの種族を繁栄させるためです。
不老不死の生き物は、次々と起こる新しい環境の変化に対応することができずらく、それを可能にするために世代後退を行うシステム(寿命)がつくらました。私たちの今があるのは、「寿命ができたから」だといっても過言ではありません。
かつて不老不死だった生き物が、進化の過程で寿命をつくりましたが、私たち人間は不老不死を夢見て、日夜研究を続けているのは不思議です。
年を取るって、そんなに悪くない思うのは私だけでしょうか。あなたはどう思いますか?
最も寿命の長い、ほぼ不死身の10の生き物
動物はどれくらい生きるのか?
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参照元:http://www.informationisbeautiful.net/2011/vintage-infoporn-no-1/
動物の寿命ランキング
- ゾウガメ:約150年
- クジラ:約68年
- アコウガイ:約67年
- ゾウ:約69年
- サイ:約51年
- ガチョウ:約49年
- オウム:約48年
- 白鳥:約48年
- カバ:約39年
- ツル:約38年
- フクロウ:約32年
- クマ:約31年
- ラクダ:約29年
- 馬:約28年
- 鯉:約28年
- ダチョウ:約27年
- ハト:約27年
- カモメ:約26年
- サギ:約25年
- カラス:約24年
- ワニ:約24年
- ヘラジカ:約21年
- ニワトリ:約19年
- カナリア:約18年
- イヌ:約17年
- ネコ:約17年
- キツツキ:約15年
- オオカミ:約14年
- 羊:約14年
- ライオン:約13年
- トナカイ:約12年
- クロウタドリ:約12年
- ヘビ:約9年
- ウナギ:約8年
- リス:約8年
- キツネ:約7年
- カエル:約7年
- ウサギ:約6年
- ネズミ:約3年
- 昆虫:約1年
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