蜂なしで人間は4年しか生きられない。ミツバチ謎の大量失踪
ミツバチ減少に歯止めがかからない謎の現象
知らない人が多いかもしれませんが、今世界各地のミツバチに異変が起きています。インフォグラフィックを見ていただくとわかるように、ミツバチの数が激減しています。
2006年ミツバチの大量失踪は、大きなニュースとして取り上げられました。ミツバチの減少は農薬や病気、ストレス、ダニ、寄生虫、気候変動、干ばつ、大気汚染など様々な説がありますが、原因は未だ特定できていません。
花をつける植物は世界中に約25万種あり、そのうちの約18万種(=75%)が受粉を必要としています。ミツバチは、その花粉媒介の役割を担っています。これを聞くだけでも、ミツバチの重要性が伝わってきます。
さらに驚きなのは、世界の食料供給量(大豆、タマネギ、ニンジン、リンゴ、イチゴ、モモ、サクランボ、スイカ、メロンなど)の90%以上の植物や木々が、ミツバチの受粉によって野菜や果実などの実を結び、私たちの食料となっています。
もしミツバチが地球上からいなくなると、「人間を含む様々な生き物が、4年以上は生きられない」と言われています。この言葉は、アインシュタインが言ったといわれてる有名な言葉です。
ミツバチが消えて受粉ができなくなると、植物や木々が消え、そして人間も消えます。人間の運命は、ミツバチが握っているといっても過言ではありません。
ミツバチ失踪の原因は農薬
外を飛び回って植物に受粉させているミツバチは、花粉を集めて巣に持ち帰ります。研究でわかったことは、花粉が農薬で汚染されている場合、「Nosema ceranae」という寄生キノコに感染しているミツバチが多いことがわかりました。
農薬によって抵抗力が落ちてしまったミツバチにキノコが寄生し、蜂の持つ帰巣本能を狂わせて巣に戻れなくしている可能性が疑われています。
しかし、どの農薬が問題でそれを引き起こしてしまっているかは特定できていません。
2017年7月の米科学誌サイエンスに掲載された2つの論文では、ネオニコチノイド系農薬とハチの繁殖率低下および短寿命の関連性が指摘されていました。ミツバチ大失踪の答えには近づいているような感じがします。
ミツバチ失踪の原因は、他人事ではありません。一刻も早く問題解決の一方を祈るばかりです。
ミツバチ失踪深刻事態(日本)
参照元:http://blog.ukara.co.jp/entry/2014/04/02/064549
ミツバチが消える日
- 1970年代
ミツバチの個体数減少が報告される - 1990年代後半
ミツバチの個体数激減が始まる - 2006~2007年
ミツバチの大漁失踪現象が世界各地で発生 - 2035年
このままではミツバチが消える・・・?
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