国会議員年収が世界一高い日本。選挙=税金の使い道選択
政治家の給与や所得の不平等(政治家と市民の収入格差)
「税金の使われ方が不透明」「議員の裏金問題」などニュースで報じられていますが、日本の政治は一体どうなってしまっているのでしょうか。
政治家の暗闇が、次々と表ざたとなり私たちの不安や怒りが募るばかりです。
そんな日本の国会議員の報酬は世界で一番高く、年間2,000万円以上もらっていることが分かっています。2位はアメリカ、3位はドイツですが、日本の国会議員報酬の高さがズバ抜けていることは明らかです。
また世界的に政治家の所得は高くなる傾向がありますが、ケニアにいたっては平均的な収入の97倍もの差があります。一般市民が一生かけて手に入れる収入を1年間で得てしまうって・・・。「権力・汚職・麻薬」といったキーワードが、頭の中をよぎってしまったのは私だけではないと思います。
対照的にノルウェーやハンガリーは、一般市民の平均収入とほぼ変わりません。余談ですがノルウェーは、レガタム繁栄指数で2015年までの7年間ずっと1位の世界で最も豊かな国です。
レガタム繁栄指数とは142ヶ国を対象に、「経済・起業とそのチャンス・政治状況・教育・健康・安全度・個人の自由・社会資本」の8カテゴリを評価した指数です。
政治家は国民の生活を守るため、よりよくするためにする仕事ですが、一般市民の私たちの2倍以上の給与を得るのはいかがなもでしょうか。あなたは今の日本の社会情勢で、国会議員の年収(給与)はいくらが妥当だと思いますか。
次の選挙はいつも以上に慎重に。
📌 日本の国会議員の年収トリビア
実は「世界でも高水準」
日本の国会議員の歳費(給料)は年額約1,200万円。さらに文書通信交通滞在費(現在は「調査研究広報滞在費」)として毎月100万円が支給され、ボーナス(期末手当)も加えると、トータルで年収約2,000万円前後になります。
これはOECD諸国の中でも上位クラス。
大企業役員より高いケースも
実は、上場企業の部長クラスよりも高水準で、地方議員の年収と比べると数倍。給与だけを見れば「エリート層の中でもトップクラス」に入ります。
交通費・宿舎も厚遇
公務出張の新幹線や飛行機代は支給され、議員宿舎も破格の家賃(都内一等地で月数万円)。このため「現金収入以上の実質的な手当」があるといわれます。
世界一高いのは?
比較すると、日本は高い方ですが、世界一高いのはシンガポール。首相の年収は2億円超、国会議員も数千万円クラス。日本はそこまでではありませんが、米国議員(年俸約1,800万円)と同水準かやや高め。
「文通費100万円」の使い道問題
このお金は「領収書不要」で支給されてきました。過去には「一日在籍して辞めた議員でも満額100万円受け取れる」という仕組みが批判され、大きなトリビア的エピソードに。
実は明治時代は無給だった
国会が始まった明治23年(1890年)、議員は「名誉職」とされ歳費は支払われませんでした。そのため裕福な人しか政治家になれず、後に「これでは民意を反映できない」と批判され、有給に切り替えられました。
年収の多くは「政党活動」に消える?
議員によっては、自分の事務所スタッフ給与や選挙区活動にかなりの資金を回すため、手元に残る現金は少ないともいわれます。
【ノーカット】安倍総理 野党議員に「嘘つき」
政治家と一般市民の収入格差のまとめ
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参照元:http://www.vox.com/xpress/2014/10/21/7027417/politicians-overpaid-Kenya-inflated-wages
- ケニア:一般市民との格差97倍
- パレスチナ国:一般市民との格差24倍
- モロッコ:一般市民との格差17倍
- ヨルダン:一般市民との格差14倍
- レバノン:一般市民との格差13倍
- ボリビア:一般市民との格差倍
- チュニジア:一般市民との格差6倍
- ナミビア:一般市民との格差6倍
- サウジアラビア:一般市民との格差4倍
- アメリカ:一般市民との格差4倍
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