山岳事故が平成に入り急上昇!登山者は登山届を忘れずに
登山ブームと山岳遭難の実態
山ガールやヤマ友、中高年や男性にまで登山ブームが押し寄せていいます。2013年6月に世界遺産に登録された「富士山」の影響が大きいのかもしれません。
ただ素人が思っているほど山は甘くはありません。天候の悪化や気温の低下、ツキノワグマやマムシの危険動物、日常の運動不足による体力の衰えなどによる山岳遭難や事故が後を断ちません。
登山者を年齢別で見ると、60代以上の年配者と20代未満による遭難発生率が高いです。特に60代に限っては、1週間で3.5人が遭難している計算になります。
山に入るときは登山計画書をしっかり記入し、万が一に備える際は、「山岳保険」への加入を検討してみてもいいかもしれません。
遭難者捜索費用
遭難者捜索費用はあまり知られていませんが、かなり高額です。捜索に民間ヘリが飛ぶと「1分1万円」、救助隊1名につき「1日1~5万円」かかると言われています。
例えばヘリが捜索に3時間飛び、5名一組の捜索チームが3グループ出動した場合は、最低でも195万円かかる試算になります。
登山計画書とは
登山の際に提出する書類のことで、「登山届」「登山者カード(登山カード)」「入山届」とも言われています。この書類を提出することで、遭難や行方不明時の初動捜索が容易になり、救出が行いやすくなります。
万が一のときに自分の命が助かりやすくなるためにも、必ず提出しましょう。
登山計画書記入内容
- 所属
- 団体名
- 所在地
- 緊急連絡先
- 住所
- 名前
- 電話番号
- 代表者
- 救援態勢あり、なし
- 登山目的
- 登山方法
- 目的の山域山名
- 現地連絡先
- 行動予定、期間、予備日
- 食糧(一人当たり〇食分、非常食一人当たり△食分、予備色□食分)
- 共同装備(燃料、無線、アマチュア無線、携帯電話)
※記入内容は登山場所によって多少違います。
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参照元:http://zunny.jp/00001146
増え続ける山岳事故。平成元年から右肩上がり
遭難件数&登山者数の推移
- 登山遭難件数は、平成元年の602件から平成26年の2293件に急上昇。その数は3.8倍に
- 登山者数は平成14年以降増えたり、減ったりで平成26年は約85万人
年代別遭難者数&遭難発生率
- 遭難発生率は20代未満、60代以上の遭難が極めて高い
- 遭難者数は、断トツで60代以上の遭難が目立つ
山岳遭難の未然防止策
- 単独登山を避ける
- 登山計画書を提出する
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