オリンピック年代別参加国一覧。参加国が増えた理由

スポーツ,歴史・沿革オリンピック

夏季オリンピック参加国と国旗まとめ

1896年から始まった最初のアテネオリンピックは、14ヶ国の参加だけでしたが、2004年の2回目のアテネオリンピッックは201ヶ国が参加し、世界的なスポーツイベントに成長しました。

また参加国が増えるごとに競技・種目数、参加選手の数も年々増えていきました。

最初のアテネオリンピックでは、9競技・43種目に241人の選手が参会していましたが、2012年のロンドンオリンピックでは、26競技・302種目に10,568人の選手が参加しています。

年代別に見ると参加国が減少していたり、オリンピックが開催されていない年があることがわかります。

これは世界的な情勢が大きく関係していて、第一次世界大戦(1914~1918年)、第二次世界大戦(1939~1945年)はオリンピックは開催されていません。オリンピックが開催できる世界情勢ではなかったといった方が正確かもしれません。

オリンピックはFIFAワールドカップと並ぶ最高峰のスポーツ祭典

オリンピックが著しく成長していった理由の一つには、誰もが知っている、またはできる「スポーツ」で「世界中の人が一緒に興奮や感動を共有」できるイベントだということです。

同じくらい世界的に認知されているスポーツ・競技は、「FIFAワールドカップ」ぐらいでしょうか。その他のフォーミュラ1(F1)、ラグビーワールドカップ、ツール・ド・フランスも世界3第スポーツ・競技に数えられることもありますが、オリンピックとFIFAワールドカップに比べると圧倒的に劣ります。

ちなみに2006年ドイツ大会(FIFAワールドカップ)のテレビ視聴者数は、世界214ヶ国・地域で延べ263億人、2008年北京大会(オリンピック)の視聴者数は延べ約47億人でした。近年はオリンピックよりもFIFAワールドカップの方が、認知されているスポーツイベントと考えて良さそうです。

2020年東京大会(オリンピック)は、「FIFAワールドカップ」に負けないくらいの「興奮と感動」を期待したいですね。

オリンピックに参加する国が増えている8つの理由

1. グローバリゼーション

グローバリゼーションの進展により、世界中の国々が相互に影響を与え合うようになりました。これにより、多くの国がオリンピックに参加することで国際的な存在感を示し、他国との交流を深めることが目的とされています。

2. 国際オリンピック委員会 (IOC) の取り組み

IOCは、オリンピックを世界中のすべての国と地域が参加できるようにするための取り組みを続けています。新しいスポーツを採用したり、開催地を多様化することで、多くの国が参加しやすい環境を整えています。

3. スポーツの普及

スポーツの普及と発展により、多くの国がスポーツ競技に力を入れるようになりました。これにより、国際的な競技大会に参加する機会が増え、オリンピックへの参加も増加しています。

4. 経済発展

多くの国が経済的に発展することで、スポーツに投資する余裕が生まれ、オリンピックへの参加が可能になっています。特に新興国では、国際的な舞台での成功が国威発揚や国民の士気向上に寄与すると考えられています。

5. 平和と国際協力の象徴

オリンピックは平和と国際協力の象徴として、多くの国が参加を希望します。オリンピックへの参加は、国際社会の一員としての責任を果たす意味もあります。

6. メディアの影響

メディアの発展により、オリンピックの情報が世界中に広まりました。これにより、多くの国がオリンピックに関心を持ち、参加を希望するようになりました。

7. 文化交流の促進

オリンピックは文化交流の場でもあります。参加国が増えることで、異なる文化や価値観の共有が進み、国際的な理解と友情が深まります。

8. スポーツ政策の強化

多くの国が国内のスポーツ政策を強化し、スポーツを奨励しています。これにより、オリンピックを目指すアスリートの育成が進み、参加国が増える要因となっています。

オリンピックに関する興味深いトリビア10

1.古代オリンピック

古代オリンピックは紀元前776年にギリシャのオリンピアで始まりました。当初は1日のみの開催で、競技は短距離走だけでしたが、後に5日間にわたり、レスリングやボクシング、戦車競走などが追加されました。

2. 近代オリンピックの復活

近代オリンピックは1896年にフランスのピエール・ド・クーベルタン男爵によって復活しました。最初の大会はアテネで開催され、14カ国から241人の選手が参加しました。

3. オリンピック聖火リレー

オリンピック聖火リレーは1936年のベルリンオリンピックで初めて行われました。聖火は古代オリンピアで点火され、開催都市までリレーで運ばれます。

4. 女性の参加

女性が初めてオリンピックに参加したのは1900年のパリ大会です。この時、女性はテニスとゴルフの競技に出場しました。それ以来、女性の参加は増え続け、2020年東京オリンピックではほぼ男女同数の選手が参加しました。

5. メダルの重さ

オリンピックの金メダルは実際には純金ではなく、銀に金メッキが施されています。例として、2016年リオデジャネイロオリンピックの金メダルは約6グラムの金と494グラムの銀で作られています。

6. 夏季と冬季オリンピック

夏季オリンピックと冬季オリンピックは、1924年から同じ年に開催されていましたが、1994年からは2年ごとに交互に開催されるようになりました。

7. 最多メダル獲得国

オリンピックで最も多くのメダルを獲得している国はアメリカ合衆国です。2020年東京オリンピック終了時点で、アメリカは2800個以上のメダルを獲得しています。

8. 最年少・最年長のメダリスト

最年少のオリンピック金メダリストは、1936年のベルリン大会で優勝した13歳の米国選手、マーリョリー・ゲストリング選手。一方、最年長の金メダリストは1920年のアントワープ大会で優勝した72歳のスウェーデン選手、オスカル・スワン選手。

9. オリンピックのシンボル

オリンピックの五輪旗は、青、黄、黒、緑、赤の五つの輪が白地に配置されています。このデザインは、どの国の国旗にも必ず少なくとも一つの色が含まれていることから選ばれました。

10. パラリンピック

パラリンピックは、身体障害者を対象とした国際的なスポーツ大会で、オリンピックと同じ都市で開催されます。初めてパラリンピックが開催されたのは1960年のローマ大会です。

東京1964オリンピック 開会式

歴代夏季オリンピック出場国、競技・種目数、参加選手のまとめ

インフォグラフィックから読み解く

インフォグラフィックはクリックすると拡大できます 

インフォグラフィック:オリンピック年代別参加国。競技・種目・参加選手数の変化
オリンピック参加国と国旗まとめ

参照元:http://www.aliciakorn.com/olympic.html

1896年(4月6日~4月15日):アテネ大会(ギリシャ)
9競技 43種目:参加国 14ヶ国:参加選手 241人

1900年(5月14日~10月28日):パリ大会(フランス)
19競技 85種目:参加国 24ヶ国:参加選手 997人

1904年(7月1日~11月23日):セントルイス大会(アメリカ)
16競技 94種目:参加国 12ヶ国:参加選手 651人

1908年(4月27日~10月31日):ロンドン大会(イギリス)
22競技 110種目:参加国 22ヶ国:参加選手 2,008人

1912年(5月5日~7月22日):ストックホルム大会(スウェーデン)
14競技 102種目:参加国 28ヶ国:参加選手 2,406人

1916年(月日~月日):ベルリン大会(ドイツ)
第一次世界大戦のため中止

1920年(4月20日~9月12日):アントワープ大会(ベルギー)
22競技 156種目:参加国 29ヶ国:参加選手 2,626人

1924年(5月4日~7月27日):パリ大会(フランス)
17競技 126種目:参加国 44ヶ国:参加選手 3,089人

1928年(5月17日~8月12日):アムステルダム大会(オランダ)
14競技 109種目:参加国 46ヶ国:参加選手 2,883人

1932年(7月30日~8月14日):ロサンゼルス大会(アメリカ)
14競技 117種目:参加国 37ヶ国:参加選手 1,332人

1936年(8月1日~8月16日):ベルリン大会(ドイツ)
19競技 129種目:参加国 49ヶ国:参加選手 3963人

1940年(月日~月日):東京大会(日本)
第ニ次世界大戦のため中止

1944年(月日~月日):ロンドン大会(イギリス)
第ニ次世界大戦のため中止

1948年(7月29日~8月14日):ロンドン大会(イギリス)
17競技 136種目:参加国 59ヶ国:参加選手 4,104人

1952年(7月19日~8月3日):ヘルシンキ大会(フィンランド)
17競技 149種目:参加国 69ヶ国:参加選手 4,955人

1956年(11月22日~12月8日):メルボルン大会(オーストラリア)
17競技 159種目:参加国 72ヶ国:参加選手 3,314人

1960年(8月25日~9月11日):ローマ大会(イタリア)
17競技 159種目:参加国 150ヶ国:参加選手 5,338人

1964年(10月10日~10月24日):東京大会(日本)
19競技 163種目:参加国 93ヶ国:参加選手 5,151人

1968年(10月12日~10月27日):メキシコシティ大会(メキシコ)
18競技 172種目:参加国 112ヶ国:参加選手 5,516人

1972年(8月26日~9月11日):ミュンヘン大会(西ドイツ)
21競技 195種目:参加国 121ヶ国:参加選手 7,134人

1976年(7月17日~8月1日):大会モントリオール(カナダ)
21競技 198種目:参加国 92ヶ国:参加選手 6,084人

1980年(7月19日~8月3日):モスクワ大会(ソ連)
21競技 203種目:参加国 80ヶ国:参加選手 5,179人

1984年(7月28日~8月12日):ロサンゼルス大会(アメリカ)
21競技 221種目:参加国 140ヶ国:参加選手 6,829人

1988年(9月17日~10月2日):ソウル大会(韓国)
23競技 237種目:参加国 159ヶ国:参加選手 8,391人

1992年(7月28日~8月9日):バルセロナ大会(スペイン)
25競技 257種目:参加国 169ヶ国:参加選手 9,356人

1996年(7月19日~8月4日):アトランタ大会(アメリカ)
26競技 271種目:参加国 197ヶ国:参加選手 10,318人

2000年(9月15日~10月1日):シドニー大会(オーストラリア)
28競技 300種目:参加国 199ヶ国:参加選手 10,651人

2004年(8月13日~8月29日):アテネ大会(ギリシャ)
28競技 301種目:参加国 201ヶ国:参加選手 10,625人

2008年(8月8日~8月24日):北京大会(中国)
28競技 302種目:参加国 204ヶ国:参加選手 10,942人

2012年(7月27日~8月12日):ロンドン大会(イギリス)
26競技 302種目:参加国 204ヶ国:参加選手 10,568人

2016年(8月5日~8月21日):リオデジャネイロ大会(ブラジル)
28競技 302種目:参加国 206ヶ国:参加選手 11,237人

2020年(7月23日~8月8日):東京大会(日本)
33競技 339種目:参加国153ヶ国:参加選手 11,420人

2024年(7月26日~8月11日):パリ大会(フランス)
32競技 329種目:参加国206ヶ国:参加選手 10,500人

Posted by webclim1109