インフォグラフィックデザインは5種類
代表的なインフォグラフィックパターンを紹介
インフォグラフィックと一言でいっても、チャートや表、グラフなど様々な種類があります。どのパターンのインフォグラフィックを作るかは、デザイナーの技量による部分もありますが、集めるられる情報によって決まるといってもいいかもしれません。
どんな種類があるか、実際のインフォグラフィックを参考に見ていきましょう。
1.表系・グラフ系インフォグラフィック
表系・グラフ系インフォグラフィックは、シンプルに縦軸と横軸で描くことで分かりやすくなります。私たちが学校に通っていたとき、教科書に載っていた表やグラフの表現方法と同じです。インフォグラフィックの代表的な手法です。
- 制作ポイント:エクセルやパワーポイントでも作られることが多い。デザイナーの色や線の幅などの技量次第で全く違うものに
- 身近な利用シーン:一般的に利用される表やグラフ、厚生省が発表する統計情報などに利用
- 制作難易度:★
事例紹介
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2.チャート系インフォグラフィック
相関図や組織図、フローチャート、歴史や年表などで利用される手法です。
- 制作ポイント:どんな見せ方にするかアイデア、構図が重要
- 身近な利用シーン:映画や物語での主人公とのつながりを表す相関図に利用
- 制作難易度:★★★
相関図系
事例紹介
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フローチャート系
事例紹介
歴史・年表系
事例紹介
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3.地図系インフォグラフィック
定番は調査対象のイラストを日本地図や世界地図の上に置いて、消費量等を大きさや数で表現することが多いです。
- 制作ポイント:情報収集や精査に時間がかかり、ビジュアルにセンスが必要
- 身近な利用シーン:日本や世界のランキング、一覧情報見せる際に利用
- 制作難易度:★★★
事例紹介
4.ピクトグラム系インフォグラフィック
何らかの情報を示す視覚記号(サイン)を利用した手法です。
- 制作難易度:★
- 制作ポイント:情報収集でピクトグラムが集まれば、一覧にすれば完成。ピクトグラムを作る場合は難易度急上昇
- 身近な利用シーン:交通標識や非常口のマークに利用
事例紹介
5.ダイアグラム系インフォグラフィック
イラストを利用して直感的にする手法(情報を2次元幾何学モデルで視覚化)です。
- 制作ポイント:情報のまとめ方が重要
- 身近な利用シーン:地下鉄路線図に利用
- 制作難易度:★★★
事例紹介
インフォグラフィックに関するトリビア
インフォグラフィックって「デザイン」と「情報伝達」の両方を兼ね備えてるから、歴史的にも現代的にも奥が深いんです。
紀元前から使われていた
インフォグラフィックの原点は古代の洞窟壁画や、エジプトのヒエログリフ。情報を「図解」で残すのは人類最古の表現手法のひとつ。
ナポレオン戦争を説明した超有名作
フランスの地理学者シャルル・ミナールが1869年に描いた「ナポレオンのロシア遠征の図解」は、戦況と気温と兵力を一度に示した歴史的インフォグラフィック。いまもデザイン学校で教材になる。
新聞や雑誌のヒットに貢献
20世紀初頭、新聞は文章ばかりだったが、インフォグラフィックを導入したことで読者が増えた。特にUSA Today(1982年創刊)は「情報を図で見せる」スタイルを確立し、新聞デザインを一変させた。
脳はテキストよりも画像を優先する
心理学的に、人間の脳は文章より画像を約6万倍のスピードで処理できると言われており、インフォグラフィックがSNSや広告で強力な武器になる理由になっている。
データジャーナリズムの必須ツール
現代では「単なる図解」ではなく、社会課題や統計データを一目で理解させるための「ニュースの武器」として活用されている。
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