イギリスとイングランドの違い。正式名称はグレートブリテン及び北アイルランドランド連合王国
イギリス周辺の5つの国の歴史事情
サッカーやラグビーのワールカップではイギリス代表ではなく、イングランド代表としてチームが作られています。なぜ、イギリス代表としてのチームにならないのかを知っていますか?
実は、イングランドは1つの国だからなんです。
イギリス(UK)の正式名称は、「グレートブリテン及び北アイルランドランド連合王国」といいます。その国の中には「北アイルランド」「ウェールズ」「イングランド」「スコットランド」の4ヶ国が含まれています。
オリンピック(五輪)や国際会議などには、「イギリス」として参加しますが、国際大会(サッカーやラグビー)は「北アイルランド」「ウェールズ」「イングランド」「スコットランド」として予選に参加しています。
しかし、「なぜ、オリンピックと国際大会で参加する国の数が違うのか?」ということに疑問を抱きませんか。
理由は、オリンピック(五輪)を主催するIOC(国際オリンピック委員会)が、1国単位(主権国家単位)での協議への参加でしか認めていないからです。
そのため4ヶ国が別々で参加することができません。
また国際大会でイギリスの統一チームにならない理由は、それぞれの国が統一チームへの参加に対し、拒否反応をあらわしているためです。未だその4ヶ国は、それぞれの国が対立している意識を持っています。
歴史をさかのぼると、その理由が見えてくるかもしれません。
イギリス・イングランド・UK・Great Britainの違いについて説明
参照元:http://sa-la.jp/
イギリス、ブリテンとイングランドの違いは何だろう?
イギリス、ブリテンとイングランドの違い
ブリテン諸島
地理的な意味
- グレートブリテン島
- アイルランド島
イギリス
主権国家体制
- グレートブリテン及び北アイルランド連合王国:通称イギリス
- アイルランド共和国:独立国
イギリスの4つの国
主権国家でない大幅な自治権を持つ
- イギリス
- スコットランド
- ウェールズ
- 北アイルランド
イギリスの人口
- イングランド人:約5,600万人
- スコットランド人:約500万人
- ウェールズ:約300万人
- 北アイルランド人:約200万人弱
注意:スコットランド人、ウェールズ人、北アイルランド人を「イングリッシュ」(イングランド人)と呼ぶと怒られる。
連合の歴史
- 10世紀:スコットランド王国設立
- 10世紀:イングランド王国設立
- 13世紀:ウェールズ国設立
- 16世紀:アイルランド王国
- 17世紀:スコットランド、イングランド、ウェールズ、アイルランド王国が一つになってイングランド共和国設立<王殺し>
1649年にチャールズ1世が処刑された後、1660年までの11年間、イングランド王国は共和制の政治体制であった。当時、アイルランド王国とスコットランド王国はイングランド王国の支配下にあった。 - 18世紀:グレートブリテン王国設立
- 19世紀:グレートブリテン及びアイルランド連合王国
- 20世紀:グレートブリテン及びアイルランド連合王国
<アイルランド独立戦争>
アイルランド共和国軍が英軍にゲリラ戦を挑み、アイルランド自由国が成立する。しかし、北アイルランドはイギリス統治下にとどまっており、北アイルランド問題は今も尚、未解決のままである。 - 21世紀:アイルランド共和国、スコットランド、イギリス(北アイルランド、ウェールズ、イングランド)<スコットランド独立>
2014年スコットランド政府は独立に向けた国民投票を実施したが、実施できず。
ユニオンフラッグの歴史
ユニオンフラッグかユニオンジャック?
- セント・ジョージクロス(イングランド)
- セント・アンドリュークロス(スコットランド)
- ユニオンフラッグ(1606年)
- 聖パトリック旗(アイルランド)
- ユニオンフラッグ(1801年)
多くの人々は、旗をユニオンジャックと呼ぶには、軍艦の船首に掲げている時だけだと主張していたが、今現在は、(1902年、イギリス海軍によって)どちらの呼び名の使用も認められている。
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