インフォグラフィックと一言でいっても、チャートや表、グラフなど様々な種類があります。どのパターンのインフォグラフィックを作るかは、デザイナーの技量による部分もありますが、集めるられる情報によって決まるといってもいいかもしれません。
どんな種類があるか、実際のインフォグラフィックを参考に見ていきましょう。
表系・グラフ系インフォグラフィックは、シンプルに縦軸と横軸で描くことで分かりやすくなります。私たちが学校に通っていたとき、教科書に載っていた表やグラフの表現方法と同じです。インフォグラフィックの代表的な手法です。
事例紹介
相関図や組織図、フローチャート、歴史や年表などで利用される手法です。
事例紹介
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定番は調査対象のイラストを日本地図や世界地図の上に置いて、消費量等を大きさや数で表現することが多いです。
事例紹介
何らかの情報を示す視覚記号(サイン)を利用した手法です。
事例紹介
イラストを利用して直感的にする手法(情報を2次元幾何学モデルで視覚化)です。
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インフォグラフィックって「デザイン」と「情報伝達」の両方を兼ね備えてるから、歴史的にも現代的にも奥が深いんです。
紀元前から使われていた
インフォグラフィックの原点は古代の洞窟壁画や、エジプトのヒエログリフ。情報を「図解」で残すのは人類最古の表現手法のひとつ。
ナポレオン戦争を説明した超有名作
フランスの地理学者シャルル・ミナールが1869年に描いた「ナポレオンのロシア遠征の図解」は、戦況と気温と兵力を一度に示した歴史的インフォグラフィック。いまもデザイン学校で教材になる。
新聞や雑誌のヒットに貢献
20世紀初頭、新聞は文章ばかりだったが、インフォグラフィックを導入したことで読者が増えた。特にUSA Today(1982年創刊)は「情報を図で見せる」スタイルを確立し、新聞デザインを一変させた。
脳はテキストよりも画像を優先する
心理学的に、人間の脳は文章より画像を約6万倍のスピードで処理できると言われており、インフォグラフィックがSNSや広告で強力な武器になる理由になっている。
データジャーナリズムの必須ツール
現代では「単なる図解」ではなく、社会課題や統計データを一目で理解させるための「ニュースの武器」として活用されている。