「悪魔の魚」と嫌われるタコ!その理由はユダヤ教が関係
タコの知られていない10個の秘密
タコの食べものと言えば、たこ焼きを一番に連想してしまうのは、私だけではないはずです。他にも唐揚げやカルパッチョ、パエリアなどいろいろありますが、日本では老若男女問わず、タコを食べる文化が定着しています。
しかし、海外ではタコを「デビルフィッシュ」と呼ばれるほど嫌われています。
特にヨーロッパのドイツやイギリス、フィンランドなどの北欧は、タコを絶対に食べません。なぜタコが、そんな怖ろしい呼び方がつけられてしまっているのでしょうか。
タコが海外で嫌われている理由は、キリストの原点であるユダヤ教の戒律(=修行者の生活規律。仏のいましめを自発的に守ろうとする心の働き)が関係しています。
ユダヤ教で食べることが禁止されている食べ物は、ラクダやブタ、ウサギなどの草食動物、甲殻類や貝類、イカやタコなどヒレやウロコがない魚、カラスやダチョウ、フクロウ、昆虫全般など多数あります。
タコは食べてはいけないものとされ、デビル=悪魔となったようです。
またユダヤ教徒とは関係ない(=宗教的に禁止されていない)人にとっても、不気味な生き物と認識され、食べるなど耐えられないなどイメージが広まり、デビルフィッシュの由来になったと考えられています。
そんな食卓での扱われ方が違うタコですが、一般的にはあまり知られていない秘密や能力をインフォグラフィックでご紹介します。
雄タコは子孫を残して” 死 ”雌タコは” 子育てに全力を尽くす ”
タコの寿命は通常1年から数年とされています。彼らの一生は繁殖において頂点を迎え、タコにとって繁殖は生涯最後で最大のイベントです。
繁殖は、オスとメスの出会いから始まります。オスはロマンチックなムードでメスに求愛しますが、複数のオスが同じメスに求愛することもあります。その場合、メスを巡って激しい戦いが繰り広げられます。
オスたちは体色を変えて自分の存在を隠しながら、相手に攻撃を仕掛けます。この戦いは非常に激しく、オスの足や胴体がちぎれることもあります。なぜなら、繁殖はオスにとって一生に一度の機会だからです。
戦いに勝利したオスは再度メスに求愛し、メスが受け入れるとカップルが成立します。そして、二匹のタコは抱き合い、生涯で一度の交接を行います。
この交接は数時間をかけて行われ、その後、オスは力尽きて命を終えます。これは、交接が終わると命が尽きるようにプログラムされているためです。
交接が終わると、メスには卵を産むという重要な役割が残されています。メスは岩の隙間などに卵を産み付け、その後、卵が孵化するまで守り続けます。
マダコの卵は約1カ月で孵化しますが、冷たい海に生息するミズダコの卵は孵化まで6カ月から10カ月かかることもあります。この間、メスは一切餌を取らず、巣穴を離れることもありません。
メスは巣穴の中で、卵を守り続けるだけでなく、時々卵をなでてゴミやカビを取り除いたり、水を吹きかけて卵の周りの水を新鮮に保つなど、細心の注意を払って卵をケアします。
このように、タコのメスは卵に対して深い愛情を注ぎ、孵化までの間、片時も卵を見守ることを怠りません。このように、タコの一生は短くても壮絶であり、繁殖と子育てに全力を尽くす姿は感動的です。
タコの ” 驚き ”7つの能力
1.多彩な姿勢変化
タコは柔軟な体と吸盤を使ってさまざまな姿勢に変化することができます。これにより、環境に溶け込んだり、隠れたりすることが可能です。
2.カムフラージュ
タコの皮膚は色を変化させることができ、周囲の環境に合わせて模様を作ることができます。これにより、獲物から逃げるために周囲に溶け込むことができます。
3.逃避能力
タコは急速に水を体内に取り込み、体を収縮させることで体の体積を縮小させることができます。これにより、狭い隙間から逃げることができる場合があります。
4.知能と問題解決能力
タコは高い知能を持ち、さまざまな問題を解決する能力があります。迷路を解いたり、餌を取るための工夫をすることが知られています。
5.腕の制御
タコは柔軟で強力な腕を持ち、それぞれの腕を独立して制御することができます。これにより、複雑な動きや作業を行うことができます。
6.毒の使用
タコは中に毒を含む吸盤を持っており、これを使って獲物を捕まえる際に使用します。
7.再生能力
タコは一部の腕を失っても再生する能力を持っています。腕を失った場合でも、時間と栄養をかけて再生させることができます。
タコのすごい能力!
WORLD OCTOPUS DAY (世界タコの日) 10月8日はタコの日
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参照元:https://oceana.ne.jp/column/44421
- ジャイアントオクトパスの体重は、600ポンド(約270kg)
- タコはロブスターの甲羅ぐらい硬いな材料から作られている鳥に似たくちばしを使って毒で獲物を注入します
- タコには骨がないため、アメリカの25セント硬貨(直径2.5cm)のサイズも通ることができる種もいます
- 全ての種が毒をもっているが、人間にも有害な毒をもっているのはヒョウモンダコのみです
- メスのタコは最大10万個の卵を産む。しかしその中から産まれる子どもの数(産仔数)は僅か80個
- タコには心臓が三つある
- 全身の90%が筋肉
- ジャイアントオクトパスのは水深5,000フィート(約1,500m)まで生息できる
- 成熟した女性のタコは、各アーム上の最大280吸盤を持つことができます!各吸盤は、数千もの化学受容器(レセプター)を含んでいて、感触と味の両方の感覚をもっています
- ⑩タコには300の種がある
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