2025版ノーコード開発ツールマップ。問題点や課題は山積み

テクノロジー,ビジネス・企業AI

ノーコードツールとは?

ノーコードツール(No-Code Tool)は、プログラミングなしでアプリやウェブサイト、システムを作れるツールのこと。主にドラッグ&ドロップやGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース) を使って開発できるため、非エンジニアでも直感的に操作できるのが特徴です。

ノーコードは「速く簡単に作りたい人」に最適。ただし、複雑なシステムや高度なカスタマイズが必要なら、ローコードorコード開発が必要です。何を作りたいかによって、ノーコードで十分かどうかが決まりす!

ノーコードのメリット

🔹 開発スピードが速い → コードを書く必要がなく、すぐに作れる
🔹 コスト削減 → エンジニアを雇わなくても開発できる
🔹 専門知識不要 → プログラミングを知らなくても扱える

ノーコードのデメリット

🔸 カスタマイズが制限される → 複雑な機能を追加するのが難しい
🔸 スケーラビリティが低い → 大規模開発には向かない
🔸 ツール依存のリスク → 提供会社がサービスを終了すると影響を受ける


代表的なノーコードツール

🌐 Webサイト・LP作成

  • Wix / STUDIO / WordPress(Elementor) → 簡単にWebサイトを作れる
  • Webflow → デザイン自由度が高く、コードも出力可能

📱 アプリ開発

  • Adalo / Thunkable → スマホアプリ開発が可能
  • Bubble → 高機能なWebアプリも作れる

🔗 業務自動化・データ管理

  • Zapier → 各種ツールを連携して自動化
  • Airtable → Excelライクなデータ管理ツール
  • Notion → ドキュメント・データベース管理

ノーコードツールの近年の進化とトレンド

ノーコードツールはこの数年で大きく進化し、個人のクリエイターから企業のDX推進まで幅広く活用されるようになりました。その進化を5つのポイントにまとめました。

① AIとの融合(AI×ノーコード)

AIを活用した開発の自動化が進化

  • ChatGPTのようなAIを活用し、**「テキスト入力でアプリ作成」**が可能に
  • Dify や Voiceflow などの AIチャットボット系ノーコードツール が急成長
  • 画像・動画生成(RunwayやPikaなど)もノーコードで実現可能に

AIがコードを補完&生成

  • Bubble や Webflow などのノーコードツールがAIを活用し、より高度なデザインやシステム構築が可能に
  • ノーコード+ローコードのハイブリッド開発 が加速

② プロレベルのアプリ開発が可能に

「簡単なアプリ」→「本格的な業務システム」へ進化

  • Adalo / Bubble / Glide などのWeb・モバイルアプリ開発ツールが進化し、データベースやAPI連携が強化
  • FlutterFlow(GoogleのFlutterベース) が登場し、より高度なモバイルアプリが開発可能

ローコードとノーコードの境界が曖昧に

  • 「カスタムコードを追加できるノーコードツール」 が増加(例:Bubble, Webflow)
  • プログラマーと非プログラマーの共同開発がしやすくなった

③ エンタープライズ向け(企業利用)の拡大

「個人向け→企業向け」へ進化

  • kintone / Airtable / Notion など、企業の業務システムをノーコードで構築する動きが加速
  • PowerApps(Microsoft)やOutSystems などの大手企業向けプラットフォームが急成長

セキュリティ・ガバナンス強化

  • データ管理やアクセス制御が充実し、大企業でも導入が進む
  • 日本企業でもDX推進の一環として活用されるケースが増加

④ ノーコードで「売れるプロダクト」が作れる時代に

ノーコード製アプリ・サービスが市場で成功する事例が増加

  • GlideやBubbleで作られたWebアプリ が企業に採用されるケースが増えている
  • EC・サブスクプラットフォーム(Shopify, BASE, STORES) が高度化し、ノーコードで立ち上げたビジネスが成長

ノーコード開発者(No-Code Developer)という職業が確立

  • 「ノーコード開発専門のフリーランス」 や**「企業内ノーコードエンジニア」**が増加
  • WebflowやBubbleの公式認定エキスパート制度 も登場

⑤ ノーコードツールの統合・連携が進化

ノーコードツール同士の連携が強化

  • Zapier / Make(旧Integromat) / Automate.io などの自動化ツールが発展し、異なるノーコードツールをつなげる動きが加速
  • データベース、CRM、マーケティングツールと連携可能に

「一つのノーコードツールで完結」から「複数ツールの組み合わせ」へ

  • 例えば、Webflow(デザイン) + Airtable(データ管理) + Zapier(自動化) で柔軟な開発が可能

ノーコードツールの問題点と課題

ノーコードは便利な反面、まだまだ制約や課題も多く、下に主要な問題点をまとめました。

① カスタマイズの限界

🔹 複雑な処理や高度なカスタマイズが難しい

  • 標準機能だけでは対応できない部分が多く、**「やりたいことが実現できない」**ことがある
  • 例えば、高度なデータ処理・独自のUX設計・特定APIの制約など

🔹 カスタムコードを入れられるツールもあるが、結局プログラミングが必要

  • Bubble, Webflow, FlutterFlow などはカスタムコードを入れられるが、それなら最初からプログラミングした方が速い場合もある

② ツール依存のリスク(ベンダーロックイン)

🔹 サービス終了や料金変更のリスク

  • ノーコードツールは基本的にクラウドサービス → ツールがサービス終了したら終わり
  • 価格改定で急に利用料が高騰するリスクも

🔹 エクスポートの制限がある

  • ノーコードツールで作ったものを他のプラットフォームに移行しにくい
  • 一部のツールではコードエクスポート不可(WebflowやFlutterFlowは可能)

🔹 ツールのアップデートに振り回される

  • 仕様変更で今まで動いていた機能が突然使えなくなることもある

③ パフォーマンス・スケーラビリティの問題

🔹 大規模システムには向かない

  • ノーコードツールはデータ処理速度や負荷分散が弱いため、
    トラフィックの多いWebサービスや業務システムには不向き

🔹 動作が重くなるケースも

  • BubbleやAdaloはデータベース処理が遅くなりがち
  • 複雑な条件分岐やデータ連携を増やすと、ページロードが遅くなる

④ セキュリティ・データ管理のリスク

🔹 企業の機密情報や個人情報の扱いが難しい

  • ノーコードツールはクラウド依存のため、
    **「データはどこに保存されるのか?」「セキュリティは大丈夫か?」**という問題がある
  • GDPRや個人情報保護法などのコンプライアンス対策が不十分なツールも

🔹 ツールの脆弱性

  • セキュリティアップデートが遅れると脆弱性を狙われるリスクもある

⑤ 「ノーコード=簡単」ではない

🔹 結局、設計力やロジックの知識が必要

  • 直感的に作れるとはいえ、
    データベース設計・UI/UX・API連携などの知識は必要
  • 適当に作ると破綻する → 「動くけど、使いにくい」アプリになりがち

🔹 意外と学習コストが高い

  • 例えばBubbleやFlutterFlowは、
    基本的なロジックを理解しないと、かえって時間がかかる
  • 「ノーコードだからすぐ作れる!」と思ったら、
    実は1週間も格闘してた…ということもある

【個人情報流出】ノーコードが抱える闇とは?!

2025年版ノーコードツール|カオスマップ

インフォグラフィックから読み解く

インフォグラフィックはクリックすると拡大できます

参照元:https://swooo.net/news/chaos-map-of-no-code-tools-for-2025/

✅ Webサイト・ホームページ作成

  • STUDIO
  • BiNDup
  • WordPress
  • Webflow
  • ジンドゥー
  • Ownd
  • WIX STUDIO
  • WIX
  • Clipkit
  • sheet2site
  • SpreadSimple
  • Carrd

✅ ECサイト/ネットショップ構築

  • Shopify
  • STORES
  • BASE
  • easy my shop
  • COLOR ME
  • cafe24
  • FID
  • サブスクストア
  • scaipic

✅ スマホアプリ/モバイルアプリ

  • yappli
  • Adalo
  • bubble
  • FlutterFlow
  • thunkable
  • Click
  • APPBOX
  • GMOおみせアプリ
  • クイックアプリデザイナー

✅ Webアプリ/システム

  • bubble
  • Adalo
  • Glide
  • AppGyver

✅ AI/チャットボット

  • coze
  • Dify
  • XEND BRAIN
  • UMWELT

✅ DX(デジタルトランスフォーメーション関連ツール)

  • Onboarding
  • APP PUBLISHER
  • ferret One
  • monday.com
  • Still
  • TÉP
  • kintone
  • Platio
  • CELF
  • UnitBase
  • Voiceflow
  • JUST.DB
  • PigeonCloud
  • Airtable
  • Notion
  • Forguncy
  • Claris FileMaker
  • nyoibox
  • Sasike Works
  • zapier
  • Lark
  • Power Apps
  • Canbus
  • Pleasantar
  • pocket
  • Magic Logic
  • Reckoner
  • Anyflow
  • Webデータベース
  • KARTE Blocks
  • make
  • AppSheet
  • AppSuite
  • Octoparse
  • SmartDB
  • SMART DATA COLLECTOR
  • Wagby
  • i-Repo Scan
  • i-Reporter
  • WaWa-DBe
  • XC-Gate
  • lighting industries

Posted by webclim1109