月見(十五夜)カレンダー。日本人と月の密接な関係
満月暦2016
月の周期は、およそ29日で満月と新月を繰り返します。そのため、お月見の日付(十五夜)は、毎年変動しています。
元来十五夜は、秋の美しい月を観賞しながら、秋の収穫に感謝をする行事で、「中秋の名月」と呼ばれています。旧暦では7月~9月が秋にあたり、仲秋は、秋晴れも多く空が澄んで月が美しく見えます。
是非、空を見上げてみませんか?
お供えものの意味とは
日本のお月見の際には、月見だんご・すすき・芋などの収穫物をお供えし、感謝と祈りを捧げます。それぞれのお供えものには、ちゃんとした意味があります。
月見だんご
白くて丸い月見団子は月が満ちる姿(満月)を模したもので、収穫への祈りや感謝だけでなく、ものごとの結実や健康、幸福をも表しています。そのお団子を食べることで、健康と幸せを得ることができると考えられています。
すすき
お月見のススキは、月の神様を招くよりしろとして供えられます。また、古くからススキには魔除けの力があると信じられていました。お月見に供えたススキを軒先に吊るすと一年間病気をしないという言い伝えも残っています。
収穫物
お月見には、収穫に感謝してその時期に採れた野菜や果物をお供えします。芋類の収穫時期であることから里芋やさつまいもなどをお供えします。さらに、ぶどうなどのツルものをお供えするとお月様との繋がりが強くなると言われています。
世界のお月見事情
- 中国:旧暦の8月15日には、中国でも日本と同様、お月見の習慣があります。
- 韓国:韓国でも中国とほぼ同様な習慣があります。また、月餅を食べる習慣も同じです。
- 太平洋の島々:お月見はもともとが、サトイモの収穫祭が起源だという説があり、それを裏付けるように、太平洋に浮かぶ島々のいくつかでは、今でもサトイモやタロイモの収穫を祝うお祭りを、秋の満月にあわせて行っているようです。
- イスラム圏:イスラム圏の多くの国は、その国旗に月(主に三日月)が描かれています。ですから、イスラム圏の人々は、普段から月をみては尊び、喜び、特別視しています。
- ヨーロッパ:ヨーロッパでは、秋分の日に一番近い満月を「収穫月」、その次の満月を「狩猟月」と呼んで、どちらも収穫を祝うお祭りの意味を持っています。
お月見の由来
お月見の由来には、諸説ありますが、中国から渡来した説が現在有力とされています。中国では、かなり古くから「望月(月を見る催し)」という行事があり、それが平安時代に遣唐使によって伝えられたものが日本で広がったとされています。
日本での最初の記録は、延喜9年(909年)に醍醐天皇が初めて月見の宴を開いたとの記録があり、しばらくは、高級貴族達だけの風習として楽しまれていました。そして江戸時代の頃になると、月見が一般庶民にも広がり、実りに感謝する行事になっていき、芋類の収穫祝いをかねているため、「芋名月」という別名で呼ばれるようにもなりました。
月の模様
日本では、月の表面の模様を「餅をつくうさぎ」として親しまれていますが、世界各国では様々な模様として見られています。
- 中国:薬草を挽いているうさぎ
- 南ヨーロッパ:大きなはさみのカニ
- 東ヨーロッパ:女性の横顔
- 北ヨーロッパ:本を読むおばあさん
- カナダインディアン:バケツを運ぶ少女
- バイキング:水をかつぐ男女
- アラビア:ライオン
- ドイツ:薪をかつぐ男
【月の中に何が見える?】~世界で違う月の模様~
参照元:http://tg.tripadvisor.jp/news/graphic/mooncalendar2016/
2016年間 月見カレンダー
満月暦2016
月との関係
およそ29日で満月と新月を繰り返す月。月の満ち欠けは、農業、漁業に密接に関わりを持つため、日本では古来より月を注意深く観察し祭儀の合図とすると同時に、深く愛でてきました。
月の満ち欠け
満月は太陽・地球・月の順で並んだ状態。月は太陽の反対方向にいるので、太陽が沈むと同時に東から昇る。このとき、太陽・地球・月の3つが一直線に並ぶと、月が地球の陰になり月食が起こる。逆に、新月は太陽・月・地球の順に並んだ状態で、配置により日食が起きる。
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