日本の埋葬は火葬が主流、世界的には土葬、未来はエコ葬?

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世界の“エコ葬”~この世からきれいに消えよう~

身内の不幸は、突如訪れる可能性があります。

日本国内で人が亡くなった場合は逝去からはじまり、納棺や通夜、火葬などが執り行われます。
※一通りの流れは以下の「亡くなってから葬儀の流れ」を確認ください。

火葬後は、近親者で骨を骨壺に収められるのが一般的な流れですが、世界的には火葬が主流ではありません。

亡くなってから葬儀までの流れ

  1. 逝去:家族や葬儀会社に連絡する
  2. 安置:遺体を搬送して安置する
  3. 打ち合わせ:葬儀の日程や内容を決める
  4. 納棺:遺体を清めて棺に品物を納める
  5. 通夜:通夜式を執り行う
  6. 葬儀:告別式を執り行う
  7. 火葬:近親者で骨上げする
  8. 換骨法要・初七日法要:故人を供養する

日本で火葬が主流になったのは、土葬に比べて墓地が小さく済むから(=狭い国土の影響)だと言われています。日本の埋葬の99%は「火葬」です。

火葬された場合に排出される二酸化炭素量は、一人あたり約250kgが排出されます。その二酸化炭素の排出量は、車のガソリン排出量で表すと、「札幌から福岡までの走行距離」に相当します。

この事実を聞いて、「結構な二酸化炭素が出るんだな」と思った人が多いのではないでしょうか。そうなんです、日本で主流である火葬は、地球にとってエコではありません。

一方世界に目を向けると主流の埋葬方法は、土葬と火葬です。

アメリカの埋葬の多くは「土葬」です。アメリカではキリスト教信者が多く、それが埋葬方法と関係しています。

キリスト教では死後に復活すると考えられていて、遺体を火葬してしまうと肉体が消滅し、生き返ることができないとされているため、土葬が主流となっています。

エコな遺体処理方法を模索

世界的に葬儀は、よりエコな「遺体処理方法」を模索しています。その方法は二酸化炭素や有害物質の排出量を減らしたり、植樹をすることでプラスマイナスをゼロにしたり、火葬の熱を再利用するなど様々です。

最近注目されているのは、国内でも販売されている「段ボール製の棺」です。

棺の見た目は、布張りになっているため一見すると段ボールに見えません。ネットで価格を調べると、約5万円~です。上のクラス(10万円弱)の段ボール棺は、普通の棺桶と見分けがつかなそうな感じがします。

段ボール棺の素材は、当然段ボールでできているので、原料は「材木」です。原料だけ考えると、普通の棺桶とかわりませんが、段ボール棺の何が地球にエコなのでしょうか。

段ボール棺のメリット

  1. 段ボールを作るために必要な木材は、合板製(=普通の棺桶)の約3分の2
    ※250kgの重量に耐えられる
  2. 棺を組み立てる際、釘などをほとんど使わず、接着剤も植物由来のもので作られている
  3. 火葬にするとき、合板製(=普通の棺桶)の半分の燃料ですむ
    ※普通の棺の約半分の15kg

一般的に「埋葬方法」決められ方は、故人の想いが反映される傾向が強いようです。エンディングノートの一行に自分の埋葬方法を書き留めてはいかがでしょうか。

生きたまま埋葬された人の体験談

世界の“エコ葬”~この世からきれいに消えよう~

参照元:http://blog.ukara.co.jp/entry/2014/09/04/150022

世界のエコ葬~この世からきれいに消えよう~

アメリカの埋葬方法

埋葬方法:薬品で溶かす
費用:650ドル~
エコ葬後の遺体:骨と灰になる

スウェーデンの埋葬方法

埋葬方法:フリーズドライ
費用:290ドル~
エコ葬後の遺体:粉末になり約1年で土に還る

日本、アメリカなどの埋葬方法

埋葬方法:段ボール棺
費用:25ドル~
エコ葬後の遺体:火葬、納骨
※発生する有害美質は通常の1/3
※首都圏では約3割が利用

オーストラリアの埋葬方法

埋葬方法:カーボンオフセット
費用:不明
エコ葬後の遺体:1遺体につき1植木

イギリスの埋葬方法

埋葬方法:火葬
※火葬で発生する熱を温水プールで利用
費用:年間約300万円の節約
エコ葬後の遺体:火葬、納骨

Posted by webclim1109