ゾウ1日分の糞から、新聞紙(A2)115枚の再生紙ができる
ゾウのふんから紙ができる!
動物園って独特のにおいがしますよね。あれは、様々な動物のエサや糞の臭いが混ざっているからです。そんな臭い糞ですが、世界中の多くの動物園でリサイクルされています。
堆肥(タイヒ)は、すでに多くの動物園で実施されています。また発酵させてメタンガス(バイオガス)を作ったり、ペレット化して燃料にする様々な方法があります。
ボーバル動物園(フランス)では、動物の糞から作ったバイオガスで園内の自家発電とガス供給を行っています。さらに余った電気を電力会社に売るまでになっています。
まだ実行できている動物園は多くはありませんが、ゾウが1日に食べる250Kgのエサから、1日50Kgの糞が排出され、そこから新聞紙(A2)の紙が115枚作り出されます。こんな試みが多くの動物園でできたらステキですね。
おまけにゾウに関するトリビアをご紹介します。意外と知られていないんですよね。あなたはいくつ知っていますか?
ゾウに関するト5つのトリビア
- ゾウの妊娠期間は22ヶ月(約2年)
- ゾウは泥や砂を浴びることで日焼け止めをしている
- 人間に利き手があるように、ゾウの牙にも右利きと左利きがある
- ゾウの鼻は10万本以上の筋肉で出来ている
※人間の体全体にある筋肉は650から840本 - ゾウは泳げる
ゾウが糞をするシーン
参照元:http://blog.ukara.co.jp/entry/2014/08/04/145009
動物の糞から再生紙ができるまで
ゾウの糞から再生紙ができるまでの流れ
- 収集
ゾウの糞を集める。 - 殺菌処理を行う
ゾウの糞から泥や葉っぱを落とし、抽出した繊維を約100度のお湯で4~6時間茹でてパルプ上にする。 - 分類する
パルプ上にしたゾウの糞から紙の材料となる繊維部分だけを抽出する。残りカスは肥料に。 - 紙となる材料と混ぜる
繊維部分だけを分類したゾウの糞を水に溶かし、非材木繊維(トウモロコシの茎、パイナップルの外殻、干し草、バナナの木の幹、桑の木の皮など季節により異なる)と混ぜる。 - 着色する
非毒性の食用着色料で色づけする。 - 漉く(スク:水に溶けた原料をすくってすの上に平らに敷き、干して紙を作る)
西暦105年に中国で発明されたこの方法は、その後大きな変化なし。
こんな動物たちの「ふん」からも紙を作ることができます
- ウシ
- ウマ
- ロバ
- ヘラジカ
- パンダ
- コアラ
- ヒツジ
- パイソン
- カンガルー
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません