日本の常識は世界の非常識。国によってマナーは変わる!?
グローバルビジネスの常識・非常識クイックガイド
日本は、自他ともに認める世界有数の先進国です。そのため日本の常識的なルールは、世界に出ても当然通じると思うかもしれませんが、それは大きな間違いかもしれません。
海外出張や旅行に出かける際は、その国の習慣やルールを予め頭に入れておいた方が無難です。先人の言葉にも「郷に入れば郷に従え」ということわざがありますが、まさに現代のグローバル社会にもあてはまります。
例えば、世界中でコンセントプラグの規格が9つもあることをご存知ですか。
私はそのことを知らなかったので、「マジか」とビックリしました。日本を離れたことのない私は、日本で使われている規格が、世界共通で使用されているものだと思い込んでいました。
そんな日本仕様とは違うルールや文化、規格をご紹介していきます。
車の交通ルールは、右側通行がメジャールール
日本では当たり前な車の左側通行は、世界的にみるとマイノリティなルールだったこと知っていましたか?北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、ユーラシア大陸、南アフリカ大陸が真っ赤です。
左側通行の主な国
- アジア:マカオ、日本、香港
- 東南アジア:インドネシア、シンガポール、タイ、ブルネイ、マレーシア、東ティモール
- ヨーロッパ:アイルランド、イギリス、マルタ
- オセアニア:マカオ、オーストラリア、キリバス、クック諸島、ソロモン諸島、ツバル、ナウル、ニウエ、ニュージーランド、
パプアニューギニア、フィジー、米領サモア - 南米:ガイアナ、スリナム
- アフリカ:ウガンダ、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、スワジランド、セイシェル、タンザニア、ナミビア、ボツワナ、マラウイ、モザンビーク、モーリシャス、レソト、南アフリカ
- 中央アジア:キプロス、インド、スリランカ、ネパール、バングラデシュ、パキスタン、ブータン、モルディブ
※上記以外の国は、右側通行が主な国
国別でわかる一番人気のあるスポーツ競技
日本で人気なプロ野球は、サッカーと比べるととてもマイナーなスポーツということがわかります。ベースボール発祥の国・アメリカ国内でもアメリカンフットボール・バスケットボールに押されています。
サッカー(フットボール)
- 南アフリカ大陸全域、中央アジア、ヨーロッパほぼ全域、南アメリカ大陸ほぼ全域
ゲーリックフットボール
- アイルランド
アメリカンフットボール
- アメリカの大半の州
アイスホッケー
- カナダ
- フィンランド
バスケットボール
- ラオビア
- リトアニア
- アメリカの少数の州
ベースボール(野球)
- 日本
- アメリカの極一部の州
- ベネズエラ
- キューバ
- ドミニカ共和国
- ニカラグア
クリケット
- オーストラリア
- インド
- パキスタン
- マダガスカル
- アフガニスタン
- パキスタン
- バングラディッシュ
- ガイアナ
クリケット
- オーストラリア
- インド
- パキスタン
- マダガスカル
- アフガニスタン
- パキスタン
- バングラディッシュ
- ガイアナ
ラグビー
- パプアニューギニア
- ニュージーランド
卓球
- 中国
キックボクシング
- ラオス
- カンボジア
レスリング
- モンゴル
スキー
- エストニア
- オーストリア
アーチェリー
- ジャマイカ
- ブータン
世界のコンセントプラグ
コンセントのプラグの規格は、大きく分けると世界で9つの規格が存在しています。PCやスマホが必須な現代には、その国のコンセントプラグ規格を調べる必要があります。
タイプA B
- 日本、アメリカ、カナダ、台湾、フィリピン、サウジアラビア、メキシコ、コスタリカ、パナマ、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、ペルー
タイプC E F
- 中国、シンガポール、インドネシア、中央アジアほぼ全域、チリ、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、ヨーロッパほぼ全域、エジプト、リビア、アルジェリア、モロッコ、マリ、ニジェール、コンゴ民主共和国、アンゴラ、コートジボワールなど
タイプI
- オーストラリア、ニュージーランド、ベトナム、ラオス、タイ、カンボジア、アルゼンチン
タイプG
- 中国、ブルネイ、バングラディッシュ、マレーシア、スーダン、南スーダン、ケニア、ナイジェリア、ザンビア、ジンバブエ、イギリス
タイプD M
- インド、パキスタン、アフガニスタン、南アフリカ、ナミビア
タイプH
- シエラレオネ
タイプK
- マダガスカル
タイプJ
- エチオピア、タンザニア、ボツワナ
タイプL
- トルクメニスタン
その他の日本と異なる世界のマナーやルールの代表的なもの
1. 公共の場での騒音
- 日本: 公共の場では静かにすることがマナーです。特に電車やバスなどでは、電話で話すことや大声で話すことは避けられるべきです。
- 世界: 他の国では、公共の場での会話がそれほど厳しく制限されていないことがあります。特に、アメリカやヨーロッパでは携帯電話で話す人も多く、声の大きさに寛容な場合があります。
2. チップ文化
- 日本: 日本では基本的にチップを渡す文化がありません。サービス代はすでに料金に含まれていることが一般的です。
- 世界: アメリカやカナダでは、レストランやタクシー、ホテルなどでチップを渡すのが普通です。10~20%のチップを加算するのが標準とされています。
3. 靴を脱ぐ文化
- 日本: 家の中や特定の場所(寺院や旅館など)では、靴を脱ぐのがマナーです。玄関でスリッパや靴下に履き替えることが一般的です。
- 世界: 西洋諸国では、家の中で靴を履いたまま過ごすことが多いです。靴を脱ぐかどうかは、訪れる家のルールによりますが、必ずしも要求されるわけではありません。
4. お辞儀と握手
- 日本: 挨拶としてお辞儀をすることが一般的です。ビジネスシーンやフォーマルな場面では特に重要な礼儀です。
- 世界: 欧米では握手が一般的な挨拶方法です。最近では、親しい間柄でハグや頬にキスをすることもあります。
5. 時間厳守
- 日本: 時間厳守は非常に重要視されており、数分の遅れも失礼とされます。電車やバスも定刻通りに運行することが期待されています。
- 世界: 他の国では、特にラテンアメリカや中東では、時間に対して日本ほど厳格でない場合が多いです。遅刻が容認される場合もあり、「フレキシブルな時間感覚」が一般的です。
6. 食事中のマナー
- 日本: 食事中に音を立てることは一般的に避けるべきですが、麺類(特にラーメンやそば)はすすって食べることが許容されるどころか、歓迎されることもあります。
- 世界: 他の国では、食事中に音を立てることは不作法とされることが多く、特に西洋では静かに食べるのがマナーです。音を立てることは「育ちが悪い」と見なされることもあります。
7. 贈り物のマナー
- 日本: 贈り物を渡す際には、丁寧に両手で差し出すのが一般的です。また、包装も重要で、美しい包装が礼儀の一部とされています。
- 世界: 他の国では、特にカジュアルな贈り物の場合、包装はそれほど重視されません。片手で渡すことも多いです。
海外から見た日本(変)の常識トランプ
グローバルビジネスの常識・非常識クイックガイド
国が変わればマナーも変わる
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参照元:https://www.zendesk.co.jp/best-practices/manners-around-world-jp/
オーストラリア
- ポイント:必ず時間を守ること。※ブラジルでは、少しの遅刻なら大丈夫です。
- 社会的慣習:タクシーの助手席には、カップルじゃない男性が座って。
- たべもの:一杯ずつおごりあっているときに、お勘定を支払う自分の番を間違えないこと。
ブラジル
- たべもの:食べ物を直接手に持って食べないこと。サンドイッチやピザを食べる時もナプキンやナイフとフォークを使います。
- たべもの:食卓でくしゃみをしたり、鼻をかんだりしないこと。重大なマナー違反です。
- 社会的慣習:会話のときのお互いの距離がとても近く、ボディタッチもごく普通のこと。
中国
- ポイント:会議では、中国人の出席者が最初に退席します。
- プレゼント:中国では、贈り物のやり取りは両手を添えて行うというしきたりがあります。
- たべもの:ごはんに箸を突き刺してはいけません。食事は必ずお皿に少し残しておくこと。
- 社会的慣習:挨拶のときは握手で。ハグやキスは普通はしないので、やめておきましょう。※インドでは、ボディタッチはしないこと。特に頭には絶対に触れてはなりません。
フランス
- コミュニケーション:フランス語を話さないなら、「フランス語を話せなくてすみません」という感じが良いです。
- ポイント:オフィスでの昼休みは2時間以上とるのが普通です。
- 社会的慣習:男性は、あいさつのときに女性にキスをすることも。でも、多くの女性は握手の方がいいと思ったら、手を差し出します。※いきなりキスをされたら、北米やイギリスの人はちょっとひるんでしまうかもしれないですね。
ドイツ
- コミュニケーション:ビジネスシーンでのユーモアは歓迎されません。
- ポイント:仕事上の会議では、最も年長の出席者が最初に入室します。
- 社会的慣習:握手するときは、うなづきながら。うなづき返すことで印象アップ!
インド
- 身だしなみ:個人の家を訪問するときは、家に上がる前に靴を脱ぎましょう。
- コミュニケーション:仕事上のやりとりで「できません」は使わないで。無礼だと思われます。「そうですね」、「やってみます」、「できるかも」と言い換えましょう。
- コミュニケーション:食事の最後にもてなし側にお礼を言わないこと。お礼は一種の支払いと見なされるので、相手を侮辱していることになります。※アメリカでは、お礼を言うことは礼儀にかなっています。
- たべもの:インドでは、ビジネスランチやディナーの籍で「ビーフ」を絶対に注文しないこと!
日本
- コミュニケーション:直接に否定しないこと。日本では、相手の意見に明らかに同意していないときににも、相手の言葉を理解したいという意味で「はい」をつかいます。※否定的な返事は無礼だとされるインドの文化に似ていますね。
- ポイント:大抵の場合、議論を取り仕切るのは年長者です。ほかの参加者には、年長者に敬意を表し、控えめに発言することも。
- プレゼント:贈り物は必ずきれいに包装します。贈り物自体の価値よりも、贈るという心配りに重きが置かれます。
- 社会的慣習:お金をやり取りするときは、必ず封筒に入れて。
- たべもの:お酒に席では、自分でお酌をしてはいけません。だれかに注いでもらいます。
ニュージランド
- ポイント:約束の時間は厳守してください。または、少し早めに行くこと。※オーストラリアにも同じ習慣があります。
- コミュニケーション:食事のときの会話は必要最小限に。
- たべもの:夕食の席では社交を楽しみます。仕事の話はランチのときに。※アメリカでは、ランチでもディナーでも朝食でも、仕事を話題にしてはかまいません。
イギリス
- 身だしなみ:男性はポケットのあるシャツを着ないもの。もしポケットのあるシャツを着て出かけてしまったら、ポケットに何も入れないで。
- 社会的慣習:イギリス人は、会話の最中にあまりアイコンタクトをしません。※一方、フランス人はアイコンタクトを終始取り続けることで知られています。
- たべもの:外で食事をするときに、年長者に対して乾杯することは礼儀正しくありません。
アメリカ
- ポイント:ビジネスの話は、朝食、ランチ、夕食の席で。※中国では、食事中にビジネスの話はしません。
- プレゼント:アメリカの企業の多くは、賄賂と疑われないように、贈り物のやりとりを禁止または制限しています。※お礼は書面で行うのが好ましく、適切でしょう。
- 社会的慣習:タバコやシガーは、相手に許可を得てから火を点けましょう。ただし、ほとんどの建物は禁煙です。
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