CIOの役割は先を読む力。企業・個人間の格差社会が加速
経営のかじ取りをする最高情報責任の悩み
アメリカではすでに最もタフな仕事の一つだとされる、CIO(最高情報責任者)。その先見性あるCIOの役割は、デジタルや社会経済環境の両面で改革することを考えている。
世界のCIOは、「時代が変わろうとしている、または変わってきている」と実感している。そのためCIOの経験、知見、専門性、想像力は必要不可欠であり、今後の企業経営を左右すると言ってもいい経営方針・指針は、CIOにかかっているといっても過言ではない。
チャレンジをする時代に突入
オラクルのCIO、マーク・サンデーは、「これからの時代はCIOとして最もチャレンジに満ちた時代。企業の存続をかけ、今までにはなかった圧倒的なスピードで、新しいテクノロジーを身に着けていかなければならない。
そしてこのチャレンジに成功した企業は、これまでにない多大なる価値、さらなる繁栄のチャンスを得る」と述べている。
格差社会は日本だけでなく、世界中で起きていると言われていますが、実はまだその入り口に入ったにすぎません。なぜなら「格差社会」が起こる源は、収入の差です。その収入の差は、務めている会社の差です。そこでは、これから大きな変化が起ころうとしています。
大きな時代の変化は、これからより一層企業間での優劣が色濃くなります。そこで勝ち残った企業はさらに強く、負けた企業は消えて・・・。格差社会が加速するこれからの時代、あなたは何をすべきですか。
「21世紀を代表する会社を創る」サイバーエージェント藤田社長
参照元:http://www.forbes.com/sites/oracle/2016/01/04/the-top-10-strategic-cio-issues-for-2016/#777bec6185c7
2016年 CIOが直面する課題10
オラクルのチーフコミュニケーションオフィサー、ボブ・エバンスが今年CIO(最高情報責任者)が直面する戦略上の課題を提言
1.新たな収益源を創出
ITから生み出された新製品・新サービスを投入しイノベーションを牽引
2.意欲的な企業文化を醸成
ITは、”Innovation”と”Transformation”の略字
3.顧客志向のアプリを開発
IT部門を顧客エンゲージメントのエンジンに
4.クラウドの有益性をアピール
クラウドのビジネス効果を強調
5.デジタルビジネスの可能性を強調
デジタルビジネスの潜在力を説明
6.業務の脱サイロ化
従来の考え方にとらわれることなく自ら率先してプロジェクトを推進
7.顧客とのエンゲージメントを変革
顧客が本当の望むサービスをITのチカラで可視化
8.意思決定プロセスを変革
直感ではなくデータに基づいて決定
9.IT投資の比重を成長分野にシフト
保守・運用のためにIT予算の80%を計上”攻めのIT”投資の比重を向上
10.サイバーセキュリティ対策強化
終着点なき旅路。脅威に立ち向かうために絶え間ない進化が必要
今後の戦略ポイントと優秀なCIOの必要性
「IT部門のシゴトがなくなる」どころではない。
クラウド、モバイル、IoTの普及やソーシャルの活用が新たなライフスタイルと消費トレンドを創出し、さらに企業向けITと個人向けITの境界線を消しつつある。
このような変化する経済環境、”デジタル”ディスラプション”の時代が優秀で意欲的なCIPに、輝かしい未来を掲示している
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