寿司ネタの旬が一目でわかる。今月の寿司ネタはコレ

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旬の寿司ネタカレンダー

みなさんは、まぐろが一番おいしい季節を知ってますか?

食材の最も美味しい時期「旬」を知ることで、よりいっそうおいしくお寿司を食べることできます。ちなみに本まぐろは、冬、メバチまぐろは秋、キハダマグロは春から夏が一番おいしくなる季節です。

寿司屋は昔よりも、安くておいしい全国チェーン店が増え、お寿司を食べる機会が多くなりました。その理由の一つは企業側の努力によって、季節を問わず同じネタを一定の価格で食べることができるようになったからです。

これにより私達は、好きな寿司ネタを好きなときに食べれるようになりましたが、そのかわりに私達の中から失われているが「旬」です。

これはお寿司に限ったことだけではありませんが、特定の食材を好きなときに好きなだけ、一年中食べれるようになったことによって、食材の「旬の時期」がわかり辛くなってきています。

できることなら、私たちの国でしか味わえない四季折々に変わる、おいしい旬の食材を思う存分楽しみたいと思いませんか。こんな贅沢は、日本人である私たちだけの特権ですからね!

旬の食材は味だけじゃない、栄養も豊富!

昔から旬の食材はおいしいだけじゃなく、体にも良いと言われています。

その理由は、最も生育条件が揃った環境で育ち、最も成熟している時期の食材は、美味しいだけでなく、栄養分も最も高くなっているからです。

本まぐろの場合は、秋から冬にかけて脂が乗って美味しくなる時期です。するとその時期のまぐろは、良質なたんぱく質が豊富な「赤身」やタウリンやビタミンが豊富な「血合い」、ビタミンA・D・Eが豊富な「トロ」などが絶頂をむかえます。

回転寿司の魚は代替魚の可能性も!?

まぐろは日本人の国民食として今も昔も親しまれて食べられています。しかし近年漁獲量の激減やコストの関係上、回転寿司店ではまぐろの代替品(代替魚)として、アカマンボウという魚が寿司ネタとして使われている可能性が高いようです。

そのアカマンボウが使われている可能性が極めて高いのがネギトロです。アカマンボウ50%、まぐろ50%を混ぜ合わせて出しているお店が多く、中々見分けがつかないとか…。

「アカマンボウは美味しい魚だと思って食べれば、そこまで気にすることはない」と思うのが私の個人的な意見です。あなたはどう思いますか?

▼なかなか興味深い記事ですよ。良かったらどうぞ!
回転寿司のマグロは、実はアカマンボウ(代替魚)。うまくても「偽装魚」は認められない?

食べれるミニチュア寿司

寿司の美味しい季節とその理由

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旬の寿司ネタカレンダー

参照元:http://jp-infographics.jp/foods/%e6%97%ac%e3%81%ae%e5%af%bf%e5%8f%b8%e3%83%8d%e3%82%bf%e3%82%ab%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%83%80%e3%83%bc.html

旬の寿司ネタカレンダー16種

まぐろ

  • 時季:3月・10月・11月・12月・1月・2月
  • 理由:寿司に使われるのは、脂の香りが良いとされるクロマグロ、酸味が穏やかなメバチマグロ、さっぱりとした味のキハダマグロなど。国産天然物は冬が旬。体に脂をたくわえたおいしいマグロが食べられます。

かつお

  • 時季:3月・4月・5月・6月・8月・9月・10月・11月
  • 理由:かつおの旬は年に2回。一つは、春に太平洋側を北上する「初がつお」。脂が乗っておらずさっぱりした味わいです。もう一つは、夏の終わりから秋にかけて南下する「戻りがつお」。こちらは脂が乗って濃厚な味わいです。

たい

  • 時季:3月・4月・5月・11月・12月・1月・2月
  • 理由:天然物のマダイがおいしい時期は、脂の乗った晩秋から冬。また、春にはオスはおいしく食べられますが、メスは産卵後に一時的に味が落ちてしまいます。

えんがわ

  • 時季:9月・10月・11月・12月・1月・2月
  • 理由:寿司ネタで「えんがわ」といえば、「ヒラメのえんがわ」。ヒレを動かす筋肉のことです。旬は秋から冬で、脂が乗りすぎない上品な味と、歯ごたえの良い食感が楽しめます。

ぶり

  • 時季:10月・11月・12月・1月・2月
  • 理由:「寒ブリ」と呼ばれるように、産卵期前の冬場が一番脂が乗っていておいしい時期とされています。ワカシ、イナダ、ワラサ、ブリと呼び名が変わる出世魚。関西や九州では、イナダのことをハマチと呼んでいましたが、今はブリの稚魚を養殖で育てたものを指すことが多いです。

あじ

  • 時季:5月・6月・7月・8月
  • 理由:アジ(マアジ)は、暮らしている場所によって2種類います。一つは沖合を回遊するクロアジ。肉質は赤身系でさっぱりした味わいです。もう一つはキアジ。こちらは湾に暮らし、回遊しないため、白身で脂の乗りが良いです。ともに、初夏から夏にかけて脂が乗っておいしく食べられます。

さば

  • 時季:10月・11月・12月・1月
  • 理由:サバ(マサバ)の旬は、年間を通じて一番脂が乗る秋から冬の時期。しっとり、ジューシーなしめサバのお寿司がおいしく食べられます。ちなみに、マサバの味が落ちるとされる夏の時期は、仲間のゴマサバが旬です。

こはだ

  • 時季:9月・10月
  • 理由:シンコ、コハダ、ナカズミ、コノシロと呼び名が変わる出世魚。小さいほど価値が高いとされています。全国各地で水揚げされるようになり、産卵期が水温の違いによってずれるため、今では一年中食べられます。中でも、コハダが最もおいしく食べられるのは、夏ごろにシンコが出てきた後の9~10月頃です。

赤貝

  • 時季:3月・10月・11月・12月・1月・2月
  • 理由:赤貝は、春先に産卵するために太りだす冬頃が旬。コリコリとほどよい食感とかめばかむほど出てくるうまみを味わえます。

ほたて

  • 時季:3月・12月・1月・2月
  • 理由:天然物の旬は、サイズが大きく身が締まっている冬の時期です。また近年は養殖技術が進歩したため、養殖物のほたては一年中おいしく食べられます。

いか

  • 時季:3月・4月・5月・9月・10月・11月・12月・1月・2月
  • 理由:寿司に使われるイカの定番は、ねっとりとした食感と甘みが特徴のスミイカ。冬から春にかけて肉厚のおいしいイカが食べられます。

たこ

  • 時季:6月・7月・8月・12月・1月・2月
  • 理由:国産のタコは夏の時期が旬。流通量は少ないですが、輸入物に比べて味が濃厚です。最近は国内の漁獲量が少なくなっているため、市場ではモロッコなどから輸入されたものが主流となっています。

甘えび

  • 時季:3月・4月・5月・9月・10月・11月・12月・1月・2月
  • 理由:正式な名前は「ホッコクアカエビ」。北陸地方でとれるものと、北海道でとれるものがあります。北陸地方のものは海水が冷たくなる秋の終わりごろから冬にかけてが旬。北海道のものは流氷が離れる3月に漁が一斉に解禁になるため、春ごろにおいしく食べられます。

あなご

  • 時季:6月・7月・8月
  • 理由:海水温が上がる梅雨時が、雨でえさが豊富になり動きが活発になるため、おいしくなると言われています。関東では煮アナゴ、関西では焼きアナゴで食べるのが主流です。

うに

  • 時季:6月・7月・8月
  • 理由:産卵期前の6月から8月頃が、身が大きく濃厚になり一番おいしい時期です。国内で流通しているウニは大きく分けて2種類。剥き身がオレンジ色で濃厚な味わいの「バウンウニ」と、白っぽい剥き身で淡泊な味わいの「ムラサキウニ」です。

いくら

  • 時季:9月・10月
  • 理由:北海道では9月前後にイクラの漁が解禁となります。解禁直後のいくらは粒が小さく皮も弱いので、ここから時間が経ち、卵が成熟してくる10月前後が一番おいしい時期となります。

Posted by Kenji1982